晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 「京都学ことはじめ」 4/2

2015-04-02 | 雨読

2015.4.2(木)快晴

 森浩一氏の本が古書で販売されていた場合、必ず購入することにしている。考古学関連のみならず実に楽しい世界が広がる。その理由は過去に何度も書いて来たので略するが、なんといっても柔軟な発想をされることがすばらしい。そんな森先生が京都に関してかなり広範囲なテーマで対談をされ、その中で十二を選んで紹介されたのが本書である。
「京都学ことはじめー森浩一12のお勉強」森浩一編著 編集グループSURE2004年10月初版 古書

 例えば地震考古学、地質学、古代文学、醸造学など様々な分野の方々との対談であり、京都に関心の無い方でも楽しくお勉強の出来る本である。
 「はじめに」に書かれた森氏のひとことが本書の特徴をよく表している。
「すでに高齢者の仲間である僕にも、毎日のように「疑問」と「発見」が湧いてくる。「なぜだろう」と「なるほどそんな意味だったのか」の連続である。このようにして、素材としての知識は蓄積されるのだが、それをまとめて整理するとなると、今回のような対談が何よりも役に立った。淡々と読んで僕と一緒にお勉強してほしい。」
 いろいろ面白い話が登場する中で東京農業大学の小泉武夫氏との対談、「日本の食と生活文化」が最も興味深かった。特に灰についての話があり、醸造や食品に関して灰が有効な活躍をしていたことが書かれている。灰屋紹益(はいやじょうえき)なんてどこかで聞いた名前だと思っていたら、京の豪商で実は灰の売買で財をなしたそうである。北山にある灰屋(京北町)も灰の生産、集積地という説もあるようで、わたしはまさかと疑問視していたのだが、あり得る事かもしれない。そんなとき小泉氏の灰に関する本を買っていてまだ読んでないことを思いついた。次回はこの本を紹介しよう。

【今日のじょん】レオは幸せに暮らしているみたい。
里親捜しをしていたレオも普通の飼い主さんでは困難かと思っていたら、大阪アークというNPO団体が引き取ってくれることとなった。新しい環境でどうなることかと心配していたが、元気にしてるという情報と共に写真が送られてきた。こちらにいたときと打って変わって優しい顔になっている。犬相がこんなに変わるものかとびっくりすると共に、幸せに暮らしているようで安心した次第である。里親捜しに協力していただいた皆さん、ありがとうございます。レオになりかわってお礼申し上げます。

   

コメント
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