晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

推理すること 11/27

2014-11-27 | 雨読

2014.11.27(木)快晴

 読書だけに限らず、推理することは楽しい。今は木曜時代劇「ぼんくら」にはまっている。宮部みゆきさんの作品は以前に新聞連載された「三島屋変調百物語」を読んでいたが、なんだかだらだらときりがなくて途中で止めてしまった。テレビドラマになると話は別で、木曜の夜が楽しみになってきた。最初はちんぷんかんぷん一体何が言いたいのか解らないようなストーリーだったが、ようやく謎が解け始めた。もう結末まで推理しているのだが、とんでもない思い違いだったら恥ずかしいので伏せておく。もし、宮部さんの作品をたくさん読んでいたら、自信を持って推理できるのだと思う。最終回まで見て、わたしの推理が当たっていたかどうかは報告をお約束する。
 30年くらい前横溝正史や森村誠一なんかの推理小説が流行り、片っ端から読んだものだが推理小説とは言え推理をしたかどうかはなはだ怪しい。推理というより読み進めて展開を追うという感じで、推理を楽しむというものではなかった。
 そうなんだ、推理小説の神髄は読者に推理する機会を与えなければならない。最初から匙を投げて、自らの推理も無く、ひたすらストーリーを追うだけでは意味が無い。読み終えてもまだなんだったのか分からない小説もいただけない。「犬神家の一族」、映画にもなり、横溝正史人気の皮切りにもなった作品だが、未だに一体何が言いたい作品なのか解らない。

 今読んでいる「金閣炎上」(水上勉著)は推理小説ではなく、金閣寺放火事件を扱ったノンフィクションのルポルタージュ作品と言える。これだけ重大な事件だけれど、なんで起こったのかだれも解らない。現在事件が起こり、裁判が始まっているところまで読み進めているが、ここに至るまで随分推理をしてきた。ところがその推理は見事に外れているようだ。そしてどうやらわたしがした推理と同様の推理を三島由紀夫がしているような気がするのだ。もっとも三島由紀夫の「金閣寺」を読んでいないので、こんなことを言うのは不遜なんだが、げすの勘ぐりとして許していただきたい。
 そして今、放火犯林養賢がどうして金閣を燃やしたかより、三島の「金閣寺」に遅れること23年後にどうして水上勉が「金閣炎上」を書いたか、この推理の方がおもしろくなってきた。
 そんなわけで「金閣寺の燃やし方」(酒井順子著)を購入した。タイトルが強烈なためか図書館には置いてないのだ。

【作業日誌 11/27】
ドアのカビ除去(4日目)

使用前、使用用具、使用後

【今日のじょん】左足の故障が気になるので、ぽんぽこぽんはドッグランど内の芝生でやることにしている。やっぱりワンコにとって芝はいいみたいだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする