晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

七五三掛 6/1

2009-06-02 | 日記・エッセイ・コラム

2009.6.1(月)晴れ

 西日本はそろそろ梅雨入りがどうかという季節である。近畿北部は中南部に比べて一年中天候はよろしくないが、この時期だけは勝っている。梅雨前線が南に発生してじとじと雨が降っても、こちらはカラッとした晴天に恵まれる。暑くもなし寒くもなし、虫や蛇の出現もまだ少ない、最高の季節である。
 さて最近表題の七五三掛がニュースに上がっている。しちごさんかけ?ちゃんと読める人は少ないと思うが「しめかけ」と呼ぶ。山形県鶴岡市にある七五三掛が強烈な地滑りの被害を受けているという報道が連日なされている。この地は映画おくりびとのロケ地となり少し知られたかなと思うが一般的には特に関西人にはなじみの低い所である。実は私が一番行ってみたいところはこの七五三掛である。なぜってそれは小説月山の舞台となった村だからだ。自転車旅行をしていた私は東北ではまず月山を訪れたかった。鶴岡から梵字川に沿って南下し、朝日町、田麦俣、旧112号線をたどって月山志津温泉に入った。月山道路は自転車通行不可ということで旧道の山坂道を走ったわけだが、これが幸いして最高の自転車走行ができた。Img_0480 Img_0486

梵字川から出羽三山方面、右は旧国道

翌日月山に登るわけだが、その様子は本ブログ2006.9.5月山死の彷徨に詳しいが、この時の文が旅行記の中で一番感動的な文だと思う。月山で感動的な旅をしていながら、常にあの小説月山の舞台になった所はどこなんだろうと考えていた。Img_0502

何しろ30数年前に読んだ小説である。堪らなくなって文庫本を買い読み直したのは、新庄だったろうか酒田だったろうか。そこで七五三掛の地を初めて知る。小説に出てくる地名と地図を見比べる。すぐ近くを通っていたのだ。小説に出てくる、落合の鉄橋も渡っている。七五三掛に行くにはここから大綱の方に行くわけだ。私は月山ダム、田麦俣方面に分かれてしまった。地図を見ると注連寺、十王峠など小説の雪景色が浮かんでくる。きっとまた来るぞと思って今日に及んでいる。果たして生きている間に行けるのだろうかなどと考えているうちにこのニュースである。画像を食い入るように見つめる。夏の景色なんだけど、そこに雪が積もっているように想像する。月山の映像も映った。積雪が少ないと報道されている。そのことが地滑りの要因とも言われている。それにしてもひどい地滑りだ、村自体が無くなってしまうんじゃないかと心配している。どうか災害が止まって、復興されるよう祈るばかりである。

【作業日誌 6/1】
枯れ草燃やし
畑土作り

今日のじょん:じょんのうなり声のことを書いたが、夜にはっきりワンと吠えて、私の方に訴えるように寄ってくることがある。すぐに外に出るも何もなく、一体何だろうと思っていた。今日それが判明した。アナグマである。数日前からかみさんが目撃していたのだが、どうも近所に出没しているそうである。きょうは昼間からこいつが徘徊し、鳶口を持って追いかけ回したのだが、結構でかい。この時じょんがいつもの反応をしていたようだ。夜、花壇に入ったり、センサーライトを点けたりするものが居て何だろうと思っていた謎が解けた。道理で犬猫の糞が無いわけだ。じょんはそれを察知して知らせていてくれたわけだ。えらいぞじょん。

コメント
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