休みを利用して、念願の「近くて遠い美術館」、山形美術館に行って来ました!
行ってまず思ったのは、「なぜ二年間、ここを訪れなかったのか。。。」ということ。近くにこんな素敵なところがあったのに!自分の出不精が悔やまれます。
今回行われていた企画展は、中島潔氏の作品展。清水寺成就院に奉納された襖絵が目玉です。中島潔氏の絵というと、自然の中で戯れる童画が有名なので、正直襖絵といってもピンとこなかったのですが、これが素晴らしく、良い意味で裏切られました。ピンとこなかったという訳は、テレビなどで拝見していた中島氏の絵は、私にとって「イラストに近いものなのかな」という思い込みがあったことも否定できません。しかし、実物を目にしたらとんでもない。風景などの自然描写はあくまでも緻密で、立体感をもって迫ってきます。金子みすずの詩に絵をつけた作品も多く展示されていましたが、彼女の作品世界ととてもよく合っていました。
中島氏の絵を見て思うことは、人物と自然が一体化しているなということ。人間と自然というと、なんとなく相容れないものがあるように思ってしまいますが、中島氏のイラストをみると、そうでもないかもしれないと感じることが出来るのです。これは希有なことだと思います。
山形美術館には、企画展の他にも常設展として、モネやピカソらの絵をみることが出来ます。今回展示されていた中でも、シャガールの作品八点は特に素晴らしく、コレクションされた方の目の確かさが窺えました。
山形美術館は敷地内に緑も多く、とても安らげる場所です。まだの方は是非一度、足をのばしてみてはいかがでしょうか。
中島潔展は私も先日行きました!
懐かしい風景と可愛いらしい子供達に寄り添う姿に、猫派なのですが、思わずワンコの「うめ吉」くんマスコットを購入してしまいました(笑)
なお、私は日本物、ルネサンス、バロックあたりの西洋絵画は得意(?)なのですが、頭が(心かな?)固く、キュピズムの良さをキャッチするセンサーがなかなか働かずにおりまして、東さんのようにピカソ、シャガールを鑑賞できるのが羨ましいです~。