自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

マンサクと昆虫(14)

2014-03-01 | マンサク

マンサクを訪れている昆虫の写真を撮っていたら, 別の花にふしぎなかたちをした虫がいるのが目にとまりました。 花弁が邪魔になって,からだ全体がよく見えません。腹のかたちがとにかく変わっているのです。脚も,腿が膨らんで特異なかたちをしています。なんとか全体像を把握しておきたいと思って,撮ったのが下写真です。


胸から腹にかけて,細く狭まっていてスマートな体形をしています。脚を含め,黒と黄のコントラストが印象に残ります。目はアブかハチを連想させます。。

しっかり時間をかけて,花粉を舐めていました。ようやく出てきて,一枚の花弁の先に移動しました。見ると,複眼辺りには花粉がかたまって付いていました。その場所でからだを反転させ,プイッとばかりに飛び上がりました。「マンサクから離れないで!」と祈って見ていると,近くの花に降りました。やれやれ,です。

 
そして傍の花に身を埋めると,すぐに花粉を舐め始めたのです。花弁が密生している中での動きなので,自ずと花弁が視野を遮ります。このままではいい画像が得られません。それで,止む無く指で花弁をグッと曲げました。その結果撮れたのが下の写真というわけです。


幸いアブは気づきませんでした。

頭・胸・翅を見ると,ヒラタアブそっくりです。体長は7,8mmでしょうか。こんな昆虫が身近にいるのに,わたしたちはまったく気づいていない,そんなおもしろさをついつい思ってしまいます。ふしぎなものです。 

それで,この昆虫の同定もまた先送りです。 

【追記】その後検索した結果,マダラコシボソハナアブ(ヒラタアブ科)とわかりました。

 


ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(なおなおなお) ~ポット植え結果,残り1つ④~

2014-03-01 | ジャガイモ

2月14日(金)。葉が部分的にかろうじて緑を保っています。しかし,寒さのせいか,どんどん枯れていくように思われます。


3月1日(土)。発芽以来,6カ月が経過。葉と茎が勢いを失っています。それにしても,ここまでよく持ちこたえました。腋芽の膨らみに変化はないように見えます。


この事例からわかることは,根茎(イモ)がストロンから分離すると,腋芽が肥大化していくという点です。本来ならイモに蓄えられる栄養分が腋芽に回ることがはっきりしています。

ストロンが伸び始めたときに,これを意図的に切断すると,きっと腋芽が膨らむはず。今春,この実験をやって確認しようと思っています。