自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ロウバイと虫(まだ)

2014-03-12 | ロウバイ

これまで見たのとはまた違ったハエ(あるいはアブ)が一匹,花に入って蜜を吸っていました。口吻から見ると,舐めるというのでなく,やはり吸うという感じです。

からだの特徴は,太めの脚とその黒み,それに腹部にある青い節,です。 これから同定してみようと思います。


ほんとうに熱心に吸蜜行動を続けていました。30分程は,この花にいたのではないでしょうか。 からだのあちこちに花粉がしっかり付いています。この姿勢だと,メシベにしっかり触れるでしょう。

 
今冬は,ロウバイを訪れる昆虫をたっぷり観察できました。ハッピーな気持ちです。 

 


ホシノヒトミと昆虫たち(1)

2014-03-12 | 昆虫と花

オオイヌノフグリ。別名ホシノヒトミ。本シリーズでは別名で通すことにします。

3月12日(水)はポカポカ陽気でした。最高気温は17.0℃,最低気温-1.0℃。朝は霜を観察。その後,ぐんぐん気温が上がりました。初春の気候そのもの。

この日,空き地に咲くホシノヒトミの花を見てみようと思いました。これだけ暖かいと,たぶん昆虫が来ているだろうと,わくわくしながら。

すると,やっぱり! とにかく目立った(!)のがアリです。蜜を舐めている姿が,あちこちの花で見られました。頭をぐっと蜜源に差し入れて。 そこは,蕊の根元深いところ。

 
しばらく観察を続けていると,なんと二匹もいる花が! やっぱり,蕊の根元の蜜源を狙っています。


そうこうするうちに,三匹も訪れている花を見かけました。大急ぎで撮ったのが下の写真です。アリがしきりにからだを動かすうえに,わずかな風で花が揺れ,シャープな画像は得られませんでした。アリの格好から活動ぶりが見えてくればいいのですが。アリだって,わくわくしているようです。 


しかし,アリは受粉・送粉にはちっとも役立っていないどころか,蜜を横取りしているようなもの。からだが葯や柱頭に触れることはなさそうです。それに,別の花に移動していって,効率よく花粉を運ぶ媒介虫でもありません。

いよいよ春です。本格的に昆虫が寝覚めて動き出します。ホシノヒトミにやってくる昆虫に,これから次々と出会えるのではないでしょうか。どんな昆虫と出会えるか,たのしみ! この日は,ホソヒラタアブにも会えました。

出会えたものから順次ご紹介していく予定です。