自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ホシノヒトミと昆虫たち(7)

2014-03-26 | 昆虫と花

テントウムシがちょこんと一匹,茎先でじっとしていました。「ははーん,アブラムシだな」と直感。それで,その辺りを見てみました。

すると,その下の方にアブラムシが何匹かいたのです。よくよく見ると,アブラムシはテントウムシを警戒しているかのように,身を潜めている様子でした。 


足元の葉一枚を隔てた茎に,アブラムシがいて,じっとしていました。ほんとうは,いのち相互の関係で捕食している場面を撮影したいと思ったのですが,そういう理想的な(?)風景にはなかなか出会えません。 


結局このときは,いつの間にかテントウムシは消えていました。

第6話で,花弁に産付された卵をご紹介しました。結局,ホシノヒトミはアブラムシの棲み処の一つなので,この草は理に叶った産卵場所であることがわかります。しかし,花弁はたまたま位置がずれていたのでしょう。 

このように,物事がつながって見えてくると,観察のおもしろさが倍増します。

 

 


マンサクと昆虫(31)

2014-03-26 | マンサク

ヒメフンバエのなかまでしょうか。小さいからだが,棘で覆われています。 この武装具合は,なんともいかつい,いかめしい風貌です。

からだには花粉が付いています。ヒメフンバエは小さな昆虫を捕獲して食べます。写真のハエの口吻を見ると,舐める口器を持っています。実際に,花に頭を突っ込んで花粉を舐めているように思えました。ということは,ヒメフンバエではないことになります。素人のわたしには正体はよくわかりません。

 
終わって出てきたところを写したのが下写真です。真横からの姿を確認できます。この口器の持ち主は,肉食性ではありえません。

 


棘のような体毛は,攻撃的なそれではなくどうやらからだを守る武器のようです。

昆虫の生態を考える際は,やはり同定作業が大事になります。しかし,昆虫はやたらと種類が多くて,たいへん。というわけで,昆虫一般という目でざあっと見ていくのがわたしの主流になりそうです。

 


ヒラタアブの成長(1)

2014-03-26 | ヒラタアブ

3月21日付け『ホトケノザと昆虫たち(4)』で記載した卵について,変化を追ってみましょう。

3月19日(水)。産み付け後,3日目。卵は長さが1mmほど。表面をみると透明感が出てきた感じがします。ちょうど傍をアブラムシが通り過ぎていきました。 

 
拡大してみましょう。表面の模様がよくわかります。中がなんだか見えているような,そうでないような。


孵化までそう遠くはないでしょう。生まれ出てくるその瞬間が,ぜひ見たいですね。