自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ホシノヒトミと昆虫たち(3)

2014-03-18 | 昆虫と花

ホシノヒトミの清楚なブルーに,赤い背をしたナナホシテントウ。きれいな組み合わせです。

こんなに目立つ色合いで,昆虫を捕獲しようと待ち伏せています。観察者の目にはパッと飛び込んできますが,昆虫を捕える作戦としてはうまくいくのかなと思ってしまうほど。そんな目立ち具合です。でも,アブラムシを捕えるなら問題なしです。 


じっと待ち伏せていました。 


結局,アブラムシ一つ見つかりませんでした。期待外れだったようで,やむなく移動していきました。 

 
待ち伏せるかどうかは別にして,オオイヌノフグリの群落を見ていると,結構テントウムシがいます。じっとしているというより,葉の間を盛んに動き回っています。もちろん,餌を探しているのでしょう。

それだけいると,なかまとの出会いのチャンスもあるようで,この間は交尾をしているナナホシテントウを見かけました。 

 


ロウバイと虫(まだまだ)

2014-03-18 | ロウバイ

なんとも,うれしいの一言に尽きます。だって,『ロウバイと虫(まだ)』 でご紹介したのと同種の個体を,あれから一週間後に目撃できたのですから。しかも,とてもくわしく観察できたのです。

勤務を終えて帰宅したのが午後6時。いつものように,ロウバイとマンサクの花に昆虫が来ていないか,確認。すると,一つの花に黒っぽいものが! ようく,ようく見て,そうしてさらに家から持ち出したカメラを通して確認すると,まぎれもなくこの昆虫でした。

 
ひたすら花弁に向かって,口器を向けている模様です。夢中の様子で,ずいぶんお気に入りのようです。


メシベの周りをゆっくり回りながら,貪り食っていました。頭部は,この昆虫なりに巨大な複眼ドームで包まれています。前回は,ここまでシャープな画像を得ることができないままに終わっていたので,ほっとしました。


やや短めの,丈夫で太い触角が見事です。口器は独特のかたちをしています。餌を的確に見つけるのに,役立っているのでしょう。 

 
口器を見ると,花粉らしい粒が数個付いています。餌を口にしている瞬間なのではないでしょうか。複眼が上部・下部の二層になっているように見えます。下部は,餌を視野にとらえるのにより効果的な構造なのかもしれません。

 
この観察を通して得た知見は,この昆虫の新しいすがたをくっきりわたしの脳裏に焼き付けるものとなりました。ロウバイの季節はすでに過ぎていますが,気長に観察を続けてよかったなあと感じています。