この昆虫は,ほんとうに,ふしぎ中のふしぎと形容できる出現者です。
花にすっぽり入る小ささなので,体長はせいぜい2,3mmでしょう。脚場になっている萼片の幅は4mmです。この虫が偶然目にとまって,「ほんとうに虫かな」 と思いつつ,レンズを向けると,やっぱり昆虫なのでした。目の紋様が特異で,「これは記録に値するな」と思い,頑張って写しました。
こんなに小さくては,細かな姿は確認できません。まるでテントウムシ風の体形で,頭部やら脚やらに花粉がたくさん付いていることだけはわかります。
別写真で,虫だけを取り出して拡大してみました。
胸部の背面に毛が生えているように見えます。ということは,甲虫ではなさそうです。
それでも,脚の本数やその他の特徴からは昆虫らしさが伝わってきます。残念ながら,背方向からの確認はできませんでした。ふしぎなふしぎな虫です。
マンサクの花だけでも発見が続きます。この調子だとミリの世界には,こんなふうな未知が限りなく広がっていそうです。驚異的な感じがします。