自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

春の匂いと味と

2014-03-11 | 植物

三寒四温ということばどおり, 暖かくなったり,ぐっと冷え込んだり。そんななか,植物は確かに春を感じとっています。

家の近くの畑に菜の花が咲いています。持ち主の話では「春に咲くとたのしいので,植えています」ということです。なんだか風流です。晴れた日には,日差しが反射して黄色がうんと映えます。

 

我が家の敷地の片隅に,フキノトウが芽を出して,蕾を覗かせるまでになっています。匂うとフキらしさをじわっと感じさせてくれました。

先日,ぎゅっと丸くかたまったトウを採集してきて,食材にしました。さっと茹でて,酢味噌を付けて,じっくり味わいながらいただきました。ぷうんと春の味が,口のなかに広がりました。すこしの苦味がまた,上等の春をプレゼントしてくれているようでした。

 


田舎に住んでいると,こんな“田舎ならでは”の風物詩に触れることができます。最上のたのしみじゃないかな,と勝手に密かに思っています。 

 (追記)使用レンズは“虫の目”。

 


ロウバイと虫(もっともっともっと)

2014-03-11 | ロウバイ

ロウバイはすでに満開を過ぎています。それでも,甘い香りをほのかに漂わせています。名残りの蜜源を求めて,訪れる昆虫がまだいます。

体長が3mmほどでしょうか,格好がガガンボに似た昆虫が花に入っていました。翅は屋根型に閉じられています。


胸部は前方に向かって,下向きに曲がっています。その先にある頭部辺りを見ると,口吻らしいものがあって湾曲しているのがわかります。吸蜜行動かと思われます。ちっとも慌てずに,じっとしたままでした。 


もっとよく撮ろうと思って,指で花弁と広げてみたのですが,それにも反応はありませんでした。しばらくしてから出てきて,プッと飛んで行ってしまいました。