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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

クロアゲハの成長(11)

2013-07-10 | クロアゲハ

6月22日(土)午後7時。孵化後,25日と2時間が経過。口の辺りを撮りたくて,ぐっと近寄って撮影。

 

6月23日(日)午後3時。孵化後,25日と22時間が経過。飼育箱内のプラスチック壁面で静止。前蛹が近づいたようです。 

6月24日(月)午前8時。孵化後,26日と15時間が経過。壁でからだを固定しています。からだが湿って見えるのは,箱内に置いていたコップの水がこぼれ,濡れたためです。

 

午後1時。孵化後,26日と20時間が経過。濡れた壁で前蛹になりました。糸や壁に付いている褐色の塊りは排泄物ではないかと思われます。

 

ところが,この後,壁から離れて自然落下。これは一大事です。どうなることか,何とか蛹化に至ってほしいと願うばかり。

蛹化前に,わたしのミスで個体にとんだ迷惑をかけてしまいました。

 


キアゲハ,ハナウドに産卵(孵化後 ~その14~)

2013-07-10 | キアゲハ

蛹化寸前の,陣痛のような動きについては何度も書いてきました。7,8秒に一度繰り返す,筋肉の収縮と弛緩のことです。それが1時間近く続いて,やがて脱皮に至ります。

その一連の流れを観察していて,合点がいったことがあります。それについて書き留めておきます。

これまでは,単純に蛹になるために皮を脱ぐ準備をしているのだな,ぐらいに思っていました。ところが,筋肉の動きとからだの変化を見ているうちに,次第に謎が解けるようにわかり始めた点があります。

それは,収縮と弛緩の繰り返しによって,蛹の体表と前蛹の体表の間に空気の層ができるということです。空気の層ができるということは,明らかに,皮が剥がれるということを意味します。見ていると,できた空気の層と,まだ二つの体表が密着した部分とではまったく様子が違っています。空気の層ができてしまうと,白っぽくなるのです。

部分拡大してみましょう。

1時間を費やして,皮を脱ぐための隙間づくりに専念するわけです。当たり前であれ,こうした行動が遺伝子のなかに組み込まれていることに驚きを禁じえません。

初歩的な事柄であっても,あたらしく発見できたときはうれしいものです。