壷になった萼の中を撮影するために,断面を切り開いたままにしておいた花にアリが一匹。今度は,中に入ってなにやら一所懸命にしている様子。じっと見ていると,舐めているような感じです。たぶん,甘みの成分でもあって,それを餌にしているのでしょう。
ついでながら,開口部から侵入することがあるのでしょうか。ふと,そんなことを思いました。
№1の子房が黄色味を帯びてきています。さて,これが膨らんでいくのでしょうか。受粉しているなら,当然そうなるはずですが。
壷になった萼の中を撮影するために,断面を切り開いたままにしておいた花にアリが一匹。今度は,中に入ってなにやら一所懸命にしている様子。じっと見ていると,舐めているような感じです。たぶん,甘みの成分でもあって,それを餌にしているのでしょう。
ついでながら,開口部から侵入することがあるのでしょうか。ふと,そんなことを思いました。
№1の子房が黄色味を帯びてきています。さて,これが膨らんでいくのでしょうか。受粉しているなら,当然そうなるはずですが。
朝,植木鉢に植えているパンジーに幼虫が二つぶら下がっていました。支持台になった茎に,尾端をくっ付けて頭を真下にぶらっと下げた状態です。「これなら,今日中に蛹になるな」と予感。
昼間,片方が蛹化しました。「これならまちがいなく,今日中だ」と確信。
夕方のこと。鉢を家の中に持って入り,動きをルーペで確認しました。すると,アゲハで見てきた周期性の収縮・弛緩の運動がかすかに見えました。「かなり近づいてきたな」と思い,目が離せなくなりました。それで,三脚にカメラを固定して撮影態勢を整えました。
やがて筋肉の運動が盛んになり始めました。「そろそろ,蛹化開始だな」と予感。からだがく垂れ下がっています。
午後5時36分。頭部の背が真っ二つに割れ,皮の奥から蛹が覗きました。
5時37分。皮がどんどん尾端に向かって押し上げられていきます。突起が白く,黄色く輝いています。
5時39分。蛹のからだ半分が現れました。
5時40分。皮が上まで押し上げられました。そうして,間もなく落下していきました。
この後もしばらく,蛹はピクンピクンとからだを動かしていましたが,やがて動きが収まりました。こうして新しいいのちが誕生したのです。
明るいうちにこうした変化を観察できるのは,誠にありがたいものです。
ネジバナは可憐な花を,一筋に並べて咲くユニークな花です。毎年,花を開くのをたのしみにしてます。これまでも,地下茎や,訪花昆虫について取り上げてきました。
このネジバナが,勤務施設の芝生の間に生えて,花を付けています。草を刈る際にネジバナの群生箇所だけ残しているので,この時期になると花を愛でることができます。
群生しているということは,種子が落ちて増えてきたということです。しかし,種のことはある程度気にしていますが,結実の実態についてはまったく把握していません。関心がそこまで向いていなかったのです。
昨年の今頃,肉眼で確認したのですが,「これぞ,種子!」というものを見出すには至りませんでした。なのに,集合花が毎年付き,群生するとは妙な話です。実際は,昆虫がやって来て受粉・送粉が行われているとみるのが順当でしょう。ほんとうは,ネジバナの群落で時間をかけて観察すれば,答えは簡単に出るでしょう。しかし,それに費やす時間と最適な群落が身近なところにないので,今以上の取組はできていません。
マアできるといえば,ネジバナを見かけたところで,そこに虫がとまっていないかと気にかけるぐらいです。
さて,先の庭の手入れをしているとき,虫が花にとまっているのを目撃しました。小さなハチでした。急いでカメラを準備。そうして撮りました。ハチは,狭い範囲を飛び回って蜜を吸っていました。ここでは,昨年チョウ(ツマグロヒョウモン,ベニシジミ)とハエの吸蜜行動を目撃したことがあります。
しかし,人にも目立たない花は昆虫にも目立たないようで,庭に咲くこの花を頻繁に訪れる昆虫はいません。
結果言えるのは,ふつう見かけるネジバナを訪れる昆虫は多くない,多くはないが,いるにはいるという事実です。ということは,虫媒花である以上種子が確実にできているということでもあります。これから,種子にこだわって調べてみようと思います。