自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

竹紙作り,作品作りのお手伝い(1)

2013-07-26 | 日記

しごとの一貫で,子らの夏休み自由研究を念頭におき提案型サポートを進行させている最中の話題です。

近頃の自由研究の内容がどうなっているかよくわかりませんが,学校に提出する・しないにかかわらず,長期の休みに何か意味のあることにじっくり取り組むことはこころに大きな糧を残す筈です。こころがものごとと取り組むことにしっかり向き合って汗を流すことは,これからの学び方や考え方によい刺激を与えてくれる筈です。

それも,子どもだけではなかなか着想できなかったり,できてもどうやればさっぱりわからなかったりする場合は何も始まらないことになります。これでは,勿体ないようなテーマと巡り合う機会すらありません。それなら,こちらからテーマを提供し,これに乗っかかってくる子が現れれば,精一杯,子ども自らがミニ研究家になる雰囲気の中で活動を組めばどうか,これが今回の提案型サポート『竹紙を漉いて作品を作ろう』です。要するに,“子どもが主役”の心得なのです。

うれしいことに,提案に対して一人の子ども(A君,5年)が応募してくれました。

まずは一日目(7月26日)。紙の作り方を見たこともない少年ならなおさら,それを手作業で作る工程を把握する必要があります。A君は,紙が木を材料にして作られていることを知っていますが,紙を引き裂いて繊維が見た経験がありません。今日これをルーペで見て,目が大きく開かれたようです。

さて,工程を学んだ場は地元の和紙研究所。案内をしていただいた紙漉き名人のFさんから,A君はたくさんのことを学び,聞き取りもしました。

その後,研究所傍の清流で,竹から繊維を取り出す作業を行いました。竹は,わたしが河川敷の藪で採集し準備したものです。A君には,やり方次第でいとも簡単に繊維が取り出せ,その繊維がたいへん丈夫であることが印象に残ったようです。作業を進めている1時間近く,驚きや発見のつぶやきが続いたのでした。

これからA君を応援する試みが始まります。わくわくしています。 

 


アゲハ,孵化から蛹化へ,そして羽化へ(1)

2013-07-26 | アゲハ(ナミアゲハ)

我が家のスダチでアゲハが産卵しているのを見届け,その卵を採集して来て孵化から観察しました。今回の卵は三個。こうした継続観察と撮影は何度も繰り返してきたことなので,要領は熟知しています。ただ,孵化や蛹化といった大変化の起こる時間は予想が付きますが,昼か夜か,勤務の日か,休みの日かで対応がすっかり違ってきます。

できれば,休みの昼間を希望したいのですが,自然事象のことなので,成り行きにこちらが合わせるほかありません。それが観察と写真撮影にはきびしい環境です。プロの写真家とはまったく異なる環境でもあります。

卵の孵化は,三個とも勤務日に起こりました。つまり,多少の時間のズレはありながらも一斉に孵化したというわけです。こういうことはほとんどありません。それで,職場の理解を得て被写体をわたしの机上に置き,大変化を撮影することにしました。

それが下写真のものです。

卵その1(午前9時39分撮影)。

卵その2(午後2時7分撮影)。

卵その3(午後2時47分撮影)。

このときは,周りの仲間にも状況を説明して見てもらいました。わたしの関心事について理解を得るチャンスでもあります。

この幼虫を飼って,今度は蛹化を待つことにしました。