ときどき訪ねる公園の芝生広場で,たまたまシオヤアブを見かけました。「ほほう!」とうれしくなって,しばらく目で後を追うことにしました。広場はきれいな芝生というより,チガヤやオオバコなどの雑草が適当にはびこっています。定期的に草が刈り取られては,そのあとに雑草が伸びてきます。
今,そこにはチガヤの葉やオオバコ,ネジバナがかなり目立ちます。
シオヤアブは大きな空間をのんびり移動していました。移動というか,草にとまっては飛び上がり,また降り立つといったふうに。それで,今度は見失わないように追ってみました。
カナブンを抱えている個体がいました。獲物を狩るのに格好の場所なのでしょう。ネジバナで休んでいる個体もいました。
しばらくすると,トンボのようなものが飛んで来ました。珍しいなと思いながら追いかけると,シオヤアブが交尾したまま飛翔しているのでした。
その後,ネジバナにとまったり,地面付近に降り立ったり,手摺りにつかまったり。また,木にとまったり,イネ科植物の葉にとまったり。下写真二枚とも上がメスです。
気づかれないように慎重に近寄ったお蔭か,結構すてきな被写体になってくれました。2,3cmの距離からの接写もできました。
辺りをよく探せば卵鞘が見つかるかもしれません。とにかく,この公園にはシオヤアブが相当数棲息していることはまちがいないでしょう。