自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

シオヤアブの恋

2013-07-12 | 昆虫

ときどき訪ねる公園の芝生広場で,たまたまシオヤアブを見かけました。「ほほう!」とうれしくなって,しばらく目で後を追うことにしました。広場はきれいな芝生というより,チガヤやオオバコなどの雑草が適当にはびこっています。定期的に草が刈り取られては,そのあとに雑草が伸びてきます。

今,そこにはチガヤの葉やオオバコ,ネジバナがかなり目立ちます。

シオヤアブは大きな空間をのんびり移動していました。移動というか,草にとまっては飛び上がり,また降り立つといったふうに。それで,今度は見失わないように追ってみました。

カナブンを抱えている個体がいました。獲物を狩るのに格好の場所なのでしょう。ネジバナで休んでいる個体もいました。

しばらくすると,トンボのようなものが飛んで来ました。珍しいなと思いながら追いかけると,シオヤアブが交尾したまま飛翔しているのでした。

その後,ネジバナにとまったり,地面付近に降り立ったり,手摺りにつかまったり。また,木にとまったり,イネ科植物の葉にとまったり。下写真二枚とも上がメスです。

気づかれないように慎重に近寄ったお蔭か,結構すてきな被写体になってくれました。2,3cmの距離からの接写もできました。

辺りをよく探せば卵鞘が見つかるかもしれません。とにかく,この公園にはシオヤアブが相当数棲息していることはまちがいないでしょう。

 


ウマノスズクサの花(続)

2013-07-12 | 花と実

7月7日(日)。二日が経ちました。№1の蕾は,萼(がく)がウマノスズクサ特有の特徴を示し始めました。大きく反っています。壺状の部分の下に,子房がくっきり見えます。壺に収まったメシベとオシベ,それに子房の中の胚珠を見たい気持ちにかられました。でも,我慢我慢。 

花への入口が見たくて,正面から撮りました。入口が窪んでいます。 

№2は,二日前の№1と,大きさ・かたちともにそっくりです。 

花の咲く茎には,蕾が連続して付くようです。茎の先端近くを見ると,小さな葉の付け根に,側芽とともに蕾のあかちゃんがかすかに見てとれます。ふしぎな程の,おかしい程の“小ささ”です。茎が伸びるにつれて,この調子で蕾が増えていくのです。 

7月9日(水)夕方。№1の萼は一段と大きく反り返って見えます。入口は間もなく開く準備ができていることを教えてくれているような姿です。

翌朝はどんな姿をしているか想像するだけでわくわくします。