7月13日付けでシオヤアブを取り上げました。それを見かけた公園で,ツマグロヒョウモンのメスを見ました。その飛び方は敷地に引き寄せられているみたいで,この範囲から出て行くといった感じはしませんでした。
それを見て,ここで産卵していることはまちがいないだろうと思いました。
しばらくしてまたそこを通りかかると,チガヤの葉に黒い幼虫のようなものが数匹,あちこちに付いているのが目にとまりました。それで,何だろうと思って確かめに行くと,ツマグロヒョウモンの幼虫でした。葉の下の地面には,スミレの葉がたくさんありました。下写真にも写っています。これを食して,何かがあってチガヤに登ってきたのでしょう。
撮影していると,成虫がまた目に入りました。今度は後をそっと追ってみました。驚いたことに,ときにはわたしの足元のスミレに産卵しました。それに,わたしの靴先にとまったのです。警戒心のない成虫だなあと,ほんとうにびっくり!
成虫は今年の一化目の個体です。幼虫はたぶん,二化目のものでしょう。
公園でこうした営みが続いていることを知る人は稀でしょう。身近な自然環境とは,そんなものです。『見れども見えず』は関心が向かなかったり,目が向くきっかけがなかったりする場合にピッタリのことばです。こころや目が向くと,どんなにかたのしいか,お伝えしたいですね。