常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

梅雨の功罪

2010年06月21日 | 季節の便り
卯の花


ピサの斜塔


今日は夏至 卯の花が咲いて梅雨は最盛期に入った。
来年梅雨入り宣言を仕方なく受け入れて、梅雨明けをただひたすら待つことが習慣になっていた。
日本列島に豊潤な水量をもたらす梅雨の恩恵は当然として、別の見方をすれば、春から夏に至る気温の急激な変化に対して、日本の梅雨期が程良い緩衝役を担っているように思われる。
1年で最も強い日射しに長時間晒されるこの時期に、梅雨雲は強烈な太陽から届く光熱を程良く調整し、人間の順応力に合わせる役割をになっている様に思える。
フィレンツェから電車に乗ってピサを訪ねた、射すような光に晒されて梅雨雲のありがたみを初めて思った。


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皮革工房

2010年06月20日 | 季節の便り
IL BUSSETTO 工房の親方


「覚えていたらでいいけれど」と前置されて「フィレンツェに行ったら財布を買ってきてほしい」と頼まれていた。
ガイドさんにそのことを話すと小じんまりした工房に案内してくれた。
実直そうな工房の主は、長い徒弟生活で技術を磨き、独立したのだという。
主のアイデアから開発されたというユニークな形をした硬貨入れが気に入ったし、ケース型の名刺入れも珍しく、それらを何点か買い求めた。
その一点一点に、バーナーで熱した焼コテを使って工房名を押印してくれた。
今年は東京のデパートで開かれるフェスタバルで、皮革職人技と心意気を披露するらしい。
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ワイナリー訪問

2010年06月18日 | 季節の便り
ワイナリー(カステッロ・ディ・フォンテルートリ)の貯蔵庫




フィレンツェから1時間程の距離にある丘陵地に古いワイナリーを訪ねた。
案内された分厚い石作りの古いワイン貯蔵庫にその歴史を感じた。
厚い石壁に守られたこの空間は、年間を通して定温が保たれる地下室と同じ環境でワインの熟成を待つことができる。
貯蔵庫の一画に変色したワインボトルが何本も積み上げられていた、これは第二次大戦中何らかの理由で壁に塗り込んで隠匿したものが、最近の修復作業で発見されたとのこと、多分中身は酢になっているでしょうと笑っていた。
貯蔵庫の前に苔むした石畳の小道が細長く伸びていた。
この道はローマに続く古道だという。
このワイナリーは現在ステンレスのタンク群が光る新しい工場に生産拠点を移していた。
効率化の波が、古い石畳の街にも押し寄せているのだろう。
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石畳 路地

2010年06月17日 | 旅先の風景
路地の入口


建物は外壁を構成する長方形の石積みによってがっちりと支えられている。
室内は数十センチの厚さの石壁に外気を遮断されてひんやりと心地よい。
石壁に手を触れると、どっしりとして掌が吸いつけられる思いがした。
両側に何の飾りもない石壁が直立して、迷路のような石畳の小路は、人が二人並んで歩くのもはばかられる程の広さなのに進入禁止の道路標識がにらみをきかせていた。
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フィレンツェの青い空

2010年06月16日 | 旅先の風景




フレンツエ旅の初日
6月7日(月)という1日は長かった。
日本時間で追ってゆくと7時に起床し、飛行中の睡眠を考慮しなければ、6月8日(火)の朝5時までぶっとうしで活動を続けたことになる。
これでは体に良くないと思いながら、まだ薄明るい空にだまされて、石畳の細い路地を何本も抜け「オステリア・ベツレ・ドンネ」という300年は経っているだろう古い石作りの建物の中に構える店に案内された。
意識が朦朧となるような重量感に圧倒されながら、ひたすら本場のワインを飲んだ。

6月7日の行程
中部国際空港6月7日午前7:00 起床
10:20 搭乗
6月7日22:30 フランクフルト着
6月7日23:55 フィレンツエ乗り継ぎ
6月8日 1:20 フィレンツェ着
     2:00 ホテルチェックイン (グランドホテル・ミネルバ)
     2:30 夕食に外出
     4:30 ホテルに帰る
     5:00 就寝
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スペイン ・ フウロソウ

2010年06月15日 | 季節の便り
スペインふうろ
出発の日 堅いつぼみだったスペインふうろが美しく咲いた。



14日カラカラの晴天が続いたフィレンツェから、梅雨のはしりの小雨に濡れた中部国際空港滑走路に無事着陸できた。
空港から約3時間電車を乗り継いで、午後2時ころ10日振りに帰還した。
無事に終わった安堵感からか、蓄積した時差という捕まえどころのない障害が思考を妨げて、簡単な時間計算ができない。
留守中の庭木や鉢植えの管理は万全で順調に成長していた。
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芍薬

2010年06月06日 | 季節の便り
芍薬

しばらく家を空ける事になるが、その前に芍薬の花が咲いて得した気分だ。
杜若も咲いて、1週間後には花菖蒲や月下美人が咲くかもしれない。
10日ほどブログの更新を休みます。
コメント (2)
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初夏

2010年06月05日 | 季節の便り
カキツバタ

初夏の光の中に遠来のカキツバタが咲いた。
なよなよとしていた稚苗が、いつのまにか田面を緑一色にかえて、燕がしなやかに弧を描いて飛ぶ。

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槍ヶ岳にカモシカ

2010年06月04日 | 季節の便り
雪形発見


早朝5時前、槍の穂先が発光体のように光る。
頂上でご来光を待っていた登山者はこの瞬間歓声を上げていることだろう。
槍ヶ岳山荘直下の山腹に巨大なカモシカの雪形が現れた。
こじつけと言われるかもしれないが、やっぱりカモシカにみえる。
コメント (1)
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ユーロを買う

2010年06月03日 | 季節の便り
こでまり



フィレンツエに行くについて、銀行に「ユーロと云うものを売って下さい」と電話した。
「ありがとうございます、それは1個119.23円です、ただし バラ売りはできません、200個が1単位でございます」
「はいわかりました」
「何単位ご入用でしょうか? 念のため1単位は23,846円でございます」
「それでは4単位お願いします」
早速 ユーロ4単位が手元に届いた。
「もし明日ユーロが1個200円に値上がりしたら、上がった値段で買い取ってくれますか?」
「ええ勿論です、手数料はかかりますが」
「締めて64,616の儲けか 悪くないな!!」
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