常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

木曽五木 コウヤマキ サワラの桶

2009年11月27日 | 季節の便り
快晴 日の出前新雪が淡い紅色に染まる


県歌信濃の国で「木曽の谷には真木茂り」と歌われる木曽の五木は「ヒノキ、サワラ、コウヤマキ、アスナロ、ネズコ」を指す。
近々建立する松工定時制閉過程記念碑の脇に、卒業生有志から高野槇を植樹していただけることになった。
長くしなやかな葉を茂らせる姿のよい針葉樹である。
五木の中のサワラは桶を作るのに最適の材で、我が家の空き地に見上げるほどの大木があった。生活必需品である桶を作るために、100年の歳月をかけて、先祖代々育てたものである。
その材は柔らかく加工しやすいうえに、水に強い性質を持ち漬物桶は大切に扱えば数十年はおろか数百年も持つという。
四角な小箱ですら満足にできない者にとって、板片を円形に組み、底をつけて水を漏らさない桶を作ることなど神技としか思えない。
昔々はそういう神様がどの集落にも一人はいたものだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする