常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

2007年11月20日 | 季節の便り
柊の花


近所に柊の大木があって、毎年師走が近くなると、清楚に飾り付けられたクリスマスツリーのように、小さな白い花が枝々を埋め、淡い木犀の香りが漂った。
今年の早い秋に、そのお宅のご主人が亡くなった。
葬儀が営まれた暑い日、冷房がきいた斎場で読経を聞きながら、私は死についてぼんやり考えていて、突然あの大きな柊はどうなるのだろうと思った。
今年も師走を間近にして平穏に柊が咲いた。




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ケンポ梨

2007年11月19日 | 季節の便り
ケンポ梨

ケンポは不思議な樹木で、種子が着いている枝の一部が肥大し、プードル犬のような形に実って落ちる。
小さな動物が食べるらしく周囲に褐色に光る固い種子が混じった糞が落ちていることもある。
ケンポの肥大し柔らかな枝をかじると、青臭い甘みが口の中に広がり、異国の果物の味がする。
この味を美味と感じる時代もあった。
昔 母が乾燥させて沢庵漬けの糠に入れていた事を思い出す。
それが味を良くする為なのか、薬効を求めるのか、つい聞き漏らした。
葉の落ちた梢には、まだ沢山のプードル犬がぶら下がっていて壮観である。


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峠道

2007年11月18日 | 季節の便り


今朝早く電車で高崎を出て、上田から車で青木峠を越えて帰った。
峠は落葉松の林が燃えるようなオレンジ色に染まり、対向車が道路の落葉をつむじ風のように巻き上げていった。
頂上付近は、地形に添って作られた古い道が、昔のまま九十九折れに続いている。
往時 峠道は松本から上田に行き来する車が頻繁に往来し、私も数え切れないほど通った郷愁を誘う道である。

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落ち葉

2007年11月16日 | 季節の便り

小学校の脇を抜ける県道が通常の通勤ルートである。
この道は校庭の古い桜並木が、通勤者に日々の季節を正しく伝えてくれる。
今 歩道には色とりどりの落ち葉が降り積もる、枯葉を踏んで元気に登校する児童の姿が頼もしい。
我が家の庭にも近くの山から風に乗った枯葉が吹き溜まるが、あまり気にしない。
雪が降れば全て覆い隠して名園に変わるだろうから。

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柿すだれ

2007年11月15日 | 季節の便り


日当たりの良い南向きの軒下に柿すだれができた。
拳ほどある大型のむき柿は初冬の短日に曝されてゆっくり干しあがって行く。
甘いお菓子など、この世になかった時代を、つい最近の事のように思い出す。
待ちきれずに、少しだけあめ色に変わった干し柿を、大人に判らない様に盗食いした。
渋みがまだ残る未熟な干し柿はそれなりに旨かった。
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冬支度

2007年11月14日 | 季節の便り

常念岳に垂れ込めた雲が、下界と上空に分けられてその隙間に日が射しこむと、新雪がまばゆく光った。
下層の雲は安曇野を覆いつくし、上層の雲は新雪に輝くであろう峰々を隠した。
長雨の後、季節は加速して進み、せわしく冬の支度が始まった。
大きな寒波が来る前に、干柿用の柿を収穫し、里芋 大根 葱 漬け菜を取り込まなくてはならない。
私は週末にいろんな行事が入ってしまい、かみさんだけが孤軍奮闘である。
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降雪により通行止め

2007年11月13日 | 季節の便り
氏神様の紅葉

風邪を引いたらしい、くしゃみとひどい鼻詰まりに悩まされている。
家庭常備薬を服用し「鼻づまり、鼻水に○○スプレー」を噴霧するのだけれど、その噴霧すら受け付けない。
体調がすぐれないと気力が萎える。
それでも熱は平常だし、血圧もすこぶる良好、ご飯も美味しく食べられるから通常の勤務を続けている。
志賀草津ルートは雪で一時通行止めになった。

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山茶花

2007年11月12日 | 季節の便り
山茶花


二日間降り続いた雨が止んで良い朝をむかえた。
雲間に見え隠れする常念は雪景色である。
山茶花に残る夜来の雨の雫が清潔だ。
この山茶花は30年も前になろうか、勤め先の慰安旅行で静岡に行った折、広大な花公園の売店で求めたものである。
信州の寒さにも完全に馴染んで、冬囲いなどしなくても毎年元気に花を見せてくれる。
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ミセバヤの花

2007年11月11日 | 季節の便り


数年ほど前に庭師さんに頼んで、おもちゃのような石組みを作ってもらった。
そのとき目立たない石組みの隙間に移植してもらったのがミセバヤである。
この植物に花が咲くことを知らなかったから、先日初めて可憐な色合に接して感激した。
多分毎年この季節になるとひっそり咲いていたのであろう。
知らなかったことに多少の後ろめたさを感じる花である。
時雨に濡れたウメノキゴケの薄緑がミセバヤの花を一層引き立てる。

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不思議なこと

2007年11月10日 | 季節の便り
雨漏り??
観葉植物の葉の下に位置する窓枠に水が溜まっていた。


お漏らしの犯人??
犯人は留水の位置から考えてこの虫(ツマグロヨコバイ?)以外に考えられない。
しかし 1日に体重の何10倍にも及ぶかも知れない排泄量を考えると、どうも釈然としない。

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