芍薬と牡丹

芍薬と牡丹は近しい親戚で、牡丹の苗木は芍薬の根に接木して作ると聞いたことがある。
牡丹は病虫害に弱く、手入れを怠ると簡単に枯死しまい、芍薬は育て易いという。
美の感性は百人百様だと思うが、芍薬は美しさの基準を超越しているのだろう。

樹陰の人形 ユキノシタ

数え切れないほどお世話になった。
切り傷、やけど、虫刺され、湿疹等々　医院に走ることは無かった。
裏木戸のユキノシタが薬箱であった。
大文字とも人形とも見える花のたたずまいに何か神秘性が感じるのはその薬効ゆえだろうか。
とにかく良く効いた。

野の花

夜の気温が下がった朝、草原は一面露に覆われている。
まるで小川の中を歩くようだ。
野の花が輝いて見えるとき

かきに、あかい、はなさく

紅い花が咲く柿があるのだろうと最近まで思っていた。
思い込みの間違いは、それが正しいと本気で思っているのだから始末が悪い。

卯の花（梅花うつぎ）

水無月初日　朝うす曇　バイカウツギの白が眩しい
水田は苗の緑に覆われた。