窓の外が明るい、夜が明けるにはまだ早い時間である。
外は新雪が少し積もって一面の銀世界である、中天に煌々と冴える月光に励起された雪が発光しているようで、あたりは夜明けの様に明るかった。
ガラス窓を通して冷気が忍びこんでくる。
夜明け、常念の頂きを薄紅に染めた光が山腹を駆け下りて、安曇野まで広がった。
槍ヶ岳がいつもの位置に見えないのは、日本海側に雪雲が厚いのだろう。
しかしその雪雲はこちら側から形として見ることはできない、霞のような存在で槍ヶ岳を包み隠している。
コメント利用規約に同意する
フォロー中フォローするフォローする
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます