ついさっきまで明るかった池の傍に、もう夕闇が迫っている。
虫の声も寂しい独奏になった。
虫の声を夜なべの督励と聞いた古人の心境を判りかねている。
「母さんの歌」の夜なべはやっぱり寂しい。
夜は森の中から生まれる
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