祭りの露店が並ぶ一角に、麦藁の束に色とりどりの風車を立てて売る店があった。
風が吹くと一斉に廻り出して、それは自分の手で作った折り紙細工の風車よりはるかに軽快に回り続けた。
桜草が咲いて初夏の風が吹くとそんな景色を思い出す。
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