南信州で茅葺屋根の民家を見た。
温泉宿に隣接して建てられており、風格のある柴垣にまもられている、ことによると名のある隠れ宿かもしれないと思った。
私が生まれ育った家もこんな佇まいであった。
囲炉裏の煙に燻されて何から何までが黒かった、人も煤けて見えた。
40年ほど前、萱を取り払い、瓦屋根に変えて現在に至る。
その時は、親戚、近所が総動員で手伝ってくれた、作業者は全身が何百年来の煤にまみれて異国人になった。
吸い込んだ煤で1週間ほど黒い痰が出たという。
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