「塩狩峠」 長野政雄さんを悼む 2024年10月18日 | 日常 父の納骨がおわって、何年か振りに塩狩峠へ行ってきた。 三浦綾子さんの小説「塩狩峠」は、実際に起こった鉄道事故を元にした物語である。主人公の永野信夫は、実在の鉄道員である長野政雄をモデルにしている。 「信夫が暴走する客車を止めるために自らの命を犠牲にした。彼は婚約者との結納を控えた幸せな時期にあったが、他の乗客の命を守るために線路に飛び降り、客車の下敷きとなって命を落とした。」 無人の塩狩駅舎には長野政雄さんを悼む句が何首も展示してあった。 政雄の碑雪の降るまま積もるまま 峠路の線路守りし政雄の忌 殉難碑知る人なしに秋暮るる