ベランダから手稲山を眺める
<六段時雨>
緒琴の調べはかなくも
煙り立ちて涙あり
何時また目見えん恋故に
汝は淋しと奏でるわ
時雨は心を痛めつく
かの六段の節歌う
悲しい小声を固くならば
二人は会えぬ運命とぞ
汝は知らずやこの花の
短く消ゆる糸切れを
そは苦しみの雨滴り
思えば恋はにがきもの
淡き逢瀬も消え絶えて
心に残るかの夜こそ
吾身に煙る初時雨
手稲山の登山口に「平和の滝」があって、札幌でも有名な心霊スポット。秋になると川べりに大文字草が咲いて滝の落ちる音しか聞こえない静かな時間を過ごせるかもしれない。
ただ、スズメ蜂の巣にご用心!