屯田物語

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また昼に

2014年04月12日 | 日常


ひと冬、ベランダの鉢植にかぶせてあったビニールをめくると、
ムスカリが小さな花をつけていた。
温室状態になっていたから、少し早目にお目覚めになったようだ。

立原道造「優しき歌」~「また昼に」
水戸部アサイさんのために詩編「優しき歌」が生まれたのだと思う。
それはすべて愛の歌である。

僕はもう はるかな青空やながれさる浮雲のことを
うたはないだらう……
昼の 白い光のなかで
おまへは 僕のかたはらに立つてゐる
花でなく 小鳥でなく
かぎりない おまへの愛を
信じたなら それでよい
僕は おまへを 見つめるばかりだ
いつまでも さうして ほほゑんでゐるがいい
老いた旅人や 夜 はるかな昔を どうして
うたふことがあらう おまへのために
さへぎるものもない 光のなかで
おまへは 僕は 生きてゐる
ここがすべてだ! ……僕らのせまい身のまはりに