屯田物語

フォレスターとα6000が
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爽やかな五月に

2014年04月08日 | 日常


やちぶきが咲いていた。
わたしの心のなかではいちばん好きな花である。
それなのに・・
「おひたしにしたら美味しいんだよね」
そんな悪魔の声が聞こえたとき、1/1000秒間だけの殺意を抱いた。

月の光のこぼれるやうに おまへの頬に
溢れた 涙の大きな粒が すぢを曳いたとて
私は どうして それをささへよう!
おまへは 私を だまらせた……
 
《星よ おまへはかがやかしい
《花よ おまへは美しかつた
《小鳥よ おまへは優しかつた
 
……私は語つた おまへの耳に 幾たびも
 
だが たつた一度も 言ひはしなかつた
 
《私は おまへを 愛してゐる と
《おまへは 私を 愛してゐるか と
 
はじめての薔薇が ひらくやうに
泣きやめた おまへの頬に 笑ひがうかんだとて
私の心を どこにおかう?