屯田物語

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石川啄木が旭川にきていた

2011年11月23日 | 日常
 函館の青柳町こそかなしけれ友の恋歌矢ぐるまの花

 さいはての駅に下り立ち雪あかりさびしき町にあゆみ入りにき


函館や釧路の情景をうたった啄木の短歌はいろいろあるが、
旭川を詠んだ歌はない、ただ旭川で詠んだ歌はある。
それだけのことで啄木の記念碑を建てるといって、
姉(旭川東高第七期卒)のところに寄付金依頼があったそうだ。
兄(六期)やわたし(十期)には来てないので勧進元はどこか確認していない。

さて、その歌は「一握の砂」のなかに三首あった。

 名のみ知りて縁もゆかりもなき土地の宿屋安けし我が家のごと

 伴なりしかの代議士の口あける青き寝顔をかなしと思ひき

 今夜こそ思ふ存分泣いてみむと泊りし宿屋の茶のぬるさかな


なるほど、縁もゆかりもない旭川でひねった歌であることがよくわかる。
その宿屋とは宮下8丁目にあった宮越屋旅館である。

北側のベランダからモエレ山をズームアップ

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