屯田物語

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塩狩峠 峠路の線路守りし・・

2005年07月31日 | 
   政雄の碑 雪の降るまま 積もるまま
   殉難碑 知る人なしに 秋暮るる


三浦綾子著「塩狩峠」から・・
「たったいまこの速度なら、自分の体でこの車両をとめることができると、
信夫はとっさに判断した。
一瞬、ふじ子、菊、待子の顔が大きく目に浮かんだ。 それをふり払うように、
信夫は目をつむった。
と、その瞬間、信夫の手はハンドルブレーキから離れ、 その体は線路を
目がけて飛びおりていた。」


宗谷本線(旭川~稚内)、向って右は旭川方面です。
三浦綾子さんの手記によれば、ここ塩狩峠の風景は、塩狩峠の事故があった当時から
ずっと今まで、変わっていないそうです。



長野政雄さんの碑です。
駅舎で冒頭の句 「政雄の碑 雪の降るまま 積もるまま」 を目にしたとき、
胸が熱くなりました。




塩狩駅、
無人駅なのでしょうか。
駅舎のなかに、冒頭の二句のほか政雄さんを悼む十首の句が掲示されております。



ジャコウアオイ、
塩狩駅付近の線路脇に咲いてました。