屯田物語

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大正時代には既にその花の名があったか・ゼラニューム

2020年04月25日 | 摂津国の怪人

大正から昭和にかけて発行された北陸富山の詩誌「日本海詩人」の主宰者は「大村正次」である。
正次の妻キクは家庭人ながら教師でもあった。また、詩誌「日本海詩人」に「大原菊子」のペンネームで詩を発表している。
この時期にしては進歩的な女性だったに違いない。

摂津国の怪人


  ゼラニューム
   (少女達におくる)
        大原菊子

 そのまろやかな緑葉のむらがりに
 繊細な一條の花軸が伸び
 やがて咲きいづるであらう薄紅い
 幾房の蕾をささげ
 ひたすらに柔和なくびをたれてゐる。
 あなたはゼラニューム。

 あはたゞしく咲きみだれた燎乱の花園に
 あなたは素直なたしかなあしどりで
 ひとつひとつの眞紅の純情を
 あなたのほそい運命の糸の上に
 静かに美しく開花するであらう
 あなたはゼラニューム。

逍遥歌の二人

2020年04月16日 | 摂津国の怪人


昨年の同期会のとき、久しぶりに上川町越路峠に登って大雪山連峰に抱かれたわが故郷の上川市街地を眺めた。



昭和26年に旭川東高生逍遥歌が制定された。
作詞者の大村正次は55才の生物教師、作曲者の後藤功は三年六組の在校生であった。
大村先生は柔和な風貌の紳士であって、応援団長の後藤功は頑健な躰に相応しいイカツイ顔付きに見えるが、おふたりは抒情的で詩的であるという共通性があったのだと思う。
そこから、旭川東高生逍遥歌という愛唱歌が生まれたのである。
特に大村先生は昭和初期、詩誌「日本海詩人}を主宰し、詩集「春を呼ぶ朝」を出版したことで北陸では抒情詩人の草分け的存在になっていた。
それにも拘わらず、大村先生がとつぜん詩筆を絶った理由を黙して語らず、我々が在校した昭和35年頃になると作詞者である事実すら風化して生徒に伝わっていなかった。
富山県立図書館等に依頼して関係資料をあたってみたが、詩筆を絶った理由については今も解っていない。



なにかを齧っている舟橋貞夫さんと後藤功さん
後藤功さんは卒業時に写真の裏に「贈 舟橋君 後藤功 23.2.1952」と書いて舟橋さんにわたしている。
二人の仲の良さが伺える。

今回、舟橋夫人にお電話して、後藤功さんと大村先生についてお伺いしたところ、
「主人から凄い人だよ!と聞いてました。」
凄い人と語った舟橋夫人の何気ない一言のなかに、舟橋貞夫さん・後藤功さんの確かな友情とふたりが大村先生に寄せていた信頼と尊敬の深さに思い至るわけである。


旭川東の構内だろうと思うが、後藤功さんのポーズが決まってるね。
大村先生と後藤功さん、舟橋貞夫さんと舟橋(板垣)テイ子さん、そして逍遥歌が流れて・・
まるで、「青い山脈」の世界のようだ。

摂津国の怪人

逍遥歌作曲者・後藤功は旭川東高の初代応援団長

2020年04月15日 | 摂津国の怪人


第2期(昭和27年卒) 旭川東高応援団 
後列の眼鏡をかけた青年が初代応援団長・後藤功(三年六組)、そして旭川東高生逍遥歌の作曲者である。
硬派の応援団長でありながら、かくも美しく情感豊かな曲を生み出したのだ。

「怪人」の母校であるとはいえ、逍遥歌の作曲者・後藤功の姿は容易に掴めなかった。
しかし、最近漸くにして後藤功さんは旭川東高の初代応援団長であったとの情報を頼りに、「怪人」の出身の上川町にお住まいの先輩にお願いしたところ、後藤功さんと同期の舟橋さん(夫人)を紹介され高校時代の後藤さんの貴重な写真四枚を戴くことが出来たのである。

尚、舟橋御夫妻は旭川東高の第2期生同士である。夫の貞男さんは先年他界されたそうだ。
同窓会名簿で確認したところ、第2期の三年次に舟橋貞男9組、舟橋(板垣)テイ子7組、後藤功6組と記載されていた。
戴いた写真をみると、後藤功さんと舟橋貞男さんは特に親しい友人であったことが伺い知れる。

摂津国の怪人




上:第3期(昭和28年卒) 旭川東高応援団
下:第10期(昭和35年卒) 旭川東高応援団
「怪人」の卒業年度である。懐かしい顔・顔・顔だね。



名残の桜惜しみつつ

2020年04月13日 | 摂津国の怪人


隣の公園の桜は、阪神大震災の被害をも克服、今年も枝一杯に花を咲かせ、やや散り気味ながら花の量もたっぷりと有り、コロナに負けるな!とも言いたげな風情を見せている。晴れた日にはこの桜のように前向きにいこうという気にさせてくれる程の見事さである。

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花壇のチューリップ

2020年04月11日 | 摂津国の怪人


花壇に植えられたチューリップもそろそろ盛りを過ぎた感がありましたが、こうして写真に撮ると結構見られるものですね。
チューリップの花言葉は色によって変わるとのことですが「赤は愛の告白」、「黄色は望みの無い恋」「ピンクは愛の芽生え」、無粋な自分には縁のない花かと思います。

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篠山城跡の桜

2020年04月05日 | 摂津国の怪人



桜の数が千本有るとの篠山城跡、見事に満開を迎えておりました。
桜の下で距離を取って弁当を広げている花見客はおりましたが、ウイルス騒ぎの最中、そこまでする勇気は有りませんので、マスクをしての駆け足花見でした。

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椿も咲いてます

2020年04月04日 | 摂津国の怪人


今の時期は何と言っても桜が主役ですが、椿の花もひっそりと咲いています。
花の色はちょっと野暮ったいのですが、やや筒状の立体的な形をしており厚みのある花です。花が落ちるときは花首ごと落ちることから、「首が落ちるので縁起が悪い。」と武士には嫌われていたという話があるそうです。

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名が解らない綺麗な花

2020年03月31日 | 摂津国の怪人



花の形での判別は、桜、梅、桃は色が一緒なので見分けが難しいです。
色の濃淡から桃、木の枝の色具合と幹が白っぽいことから桃、それに樹に掛った名札に「モモプルプール」と表記があることから、多分「桃」ではないかと思いますが如何? あゝ難し!(関西弁)

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