針外し/爺さんの独り言。役にたたない情報ばかり。

自作のスピナーベイトで今日もバスを釣るぞ!。人はそれを「G」と呼ぶ。爺さんの「G(ジー)」の意味だった。ガクン!。

次は猪八戒。

2022-05-08 20:27:07 | 漢詩・古典・エトセトラ

今度は「猪八戒」。孫悟空をやったのでついでに「猪八戒」です。 

中国語では家猪はブタ野猪がイノシシを意味して、単に「猪」といえば通常はブタのことをさします。元の時代の西遊記とみられる逸話をもつ朝鮮の『朴通事諺解』では、「猪」と近似した発音の「朱」を名字としていたが、明代に皇帝の姓が「朱」(朱元璋)であったため、避諱により元の意の通り「猪」を用い、猪八戒となりました。西遊記が唐の時代だから、後の元の事を言っても辻褄が合わないね。

              

  八戒は元々、天界で天の川を管理し水軍を指揮する天蓬元帥てんぽうげんすいだった。西遊記よりも古い書物では摩利支天の配下・御車将軍であったともされています。女癖の悪さで知られ、西王母の管轄する蟠桃会の折に酔った勢いで嫦娥に強引に言い寄った為、鎚で2000回打たれる刑罰をうけ、さらに天界を追われて地上に落とされた。

 地上では真っ当に生きようと人間に生まれ変わるはずが、誤って雌豚の胎内に入り、黒豚の妖怪となってしまった。雌豚の腹を噛み破って生まれ、群れの他の豚も打ち殺して、福陵山で人食い妖怪となる。その後、武芸をたしなむことを見初められ、福陵山雲桟洞の女妖怪であった卯二姐マオアールジェに婿として迎えられるが、一年余りで妻とは死別し、彼女の財産を使い果たすと、また人を喰らうようになった。

ある日、天竺に経典を取りに行く人物を探していた観音菩薩と恵岸に出会い、菩薩と知らずに最初は襲撃するが、知って慈悲を乞う。菩薩は猪悟能ちょごのうという名を与えて、取経者の弟子となるように諭した。それで改心して人食いを止め、自らの意志でときを守って五葷ごくん三厭さんえん(八戒)を断つ決心をして、精進料理だけの食生活をして待っていた。

しかし待ちくたびれて人里におりていき、猪剛鬣ちょごうりょうと名乗って、烏斯蔵国、高老荘の商家に強引に婿入りし、高太公の末娘の高翠蘭を娶る。ただし娘に危害は加えておらず、大変な大飯喰らいだが、酒やなまぐさは食さずに精進を貫き、家業にも励んで財産をなしていたという。ところが、化け物を婿にとったというのでは世間への体裁が悪いという、高太公が玄奘三蔵に頼んで、孫悟空に退治させることになった。悟空と戦うが、相手が観音菩薩の予告した取経者の一行だと知ると降参し、ねぐらの雲桟洞を焼き払って、三蔵に弟子入りした。

三蔵は、五葷三厭を食べないでいたことに感心し、念願が叶ったので物忌をもう止め普通に食べたいという猪悟能をおしとどめて、猪八戒という別名を与え、以後も戒めは守り続けるように諭した。彼はこれを嬉々として受け入れる。以後、孫悟空、沙悟浄と共に天竺まで経典を求めて旅をする。

原作においては、敬虔(けいけん)な仏教徒や僧として描かれています。煩悩と戦いながらも飲酒(ただし般若湯と憚って飲むシーンはある)・生臭食・女犯(前述の通り婿入りしたことはある)を犯すことは無く、僧としての義務である八斎戒も守っていた。三蔵一行のなかでコミカルな役回りが多く、明るく単純な性格に描写され、悟空によくからかわれる。豚そのものの醜い姿で、頭髪はない。

西域より帰還の後、未来世に浄壇使者(じょうだんししゃ)となることを釈迦如来より約束される。三蔵法師は旃檀功徳仏、孫悟空は闘戦勝仏、沙悟浄は金身羅漢であり、3人は仏や聖者なのに自分だけ「使者」である事に猪八戒は不平を漏らすが、釈迦如来曰く、法事の祭壇を清める(つまり供物の残りを好きなだけ食べられる)役という事で、猪八戒の大食に配慮しての事であった。

  • 太鼓腹に長い鼻のある豚の顔 怪力 好色 食欲旺盛 (ブタに生まれて来たのでしょうがないね。)楽天的 欲が深い 怠け者 愚か (もとは天上界で威厳のある役職だったのにブタの腹に潜り込んだ為にこんなに馬鹿になっちゃったんだね。でも根本は純情さが残っていますね)。
  • 武器は釘鈀(ていは)。9本の歯を持つ、熊手を思わせる馬鍬(まぐわ)風の農具で、太上老君の作。材質は神氷鉄。元帥昇進の祝いに天帝から下された物。重量は経蔵1つ分の経典と同じ、5040斤(約3トン)。ほとんど振るわれることはないが、本気で使うと火炎旋風を巻き起こすという。子供の頃このマグワをそういう名前の武器があると思ってました。
               
             西遊記にかかれている馬鍬はこんな感じかね?

    ・孫悟空同様に雲に乗って空を飛べる

    猪八戒は物語の中で少しは妖怪を退治していますが、悟空とは「雲泥の差」ね。挙げて見ると
    虎先鋒 狐阿七大王 蠍の精 万聖公主 十八公ら木の精(松の木の精)美后 南山大王 辟暑大王 辟塵大王(忘れてしまいましたが牛の精だったか)

    弱っていたのとか、女性、樹の精とかが多いね。弱いものしか勝てない。

    八戒はある意味人間の弱みの特徴を描いていると思います。物語を読んで「八戒」を馬鹿にしても、人間と変わり無いじゃないかって
コメント
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