もみじの剪定は案外と難しい。まず、生育期に適当に枝を落としてしまうと、勢いが旺盛な為、切った処の脇から沢山の小枝が密集したり、太枝をバッサリやると其処から水が出て木が枯れてしまいかねない。
だから、11月を過ぎて葉が落ちた後休眠期に選定するのが定説になっています。以前にも書きましたが、立枝(徒長枝)、逆枝、交差枝、古枝をまず中心に剪定して行きます。
芝公園のプリンス芝タワーの植木の御姐さんに聞いてみたら、切り詰めるときは、外に向いている葉芽の上で切ると、其処から伸びていく枝が外に向かっていくとの事です。また、松家さん(男性)に聞いたら中の混んでいる枝を処理するのがいいと聞きました。
今回の狙いはこの羽団扇カエデです。はが大きいのでただでさえ混雑してしまいます。でもあんまり梳かしすぎると重厚感がなくなってしまうし、下のような都会の庭先のように(大きさが制限されている)切り詰めたくもない。このような剪定は芝公園の梅林の剪定のような「疎痩横斜(そそうおうしゃ)」のようにしたくなく自然な感じである程度大きくしたら頭を打ちたい訳です。疎痩横斜については以前このブログでも書いてありますので僭越ながら参考にして下さい。
要は、粗く、やせ細って、枝が横、斜めになっている様ね。風雪に耐える姿に持っていく訳です。
針外しはただのど素人ですからね、そんなにバキバキと剪定できません。一度樹形を崩してしまうともう手の付けられない状態になってしまうのが心配なんですね。
まだ樹形が小さいので今回は中の混んでいる所を梳いて、左側の1本ちょっとバランスを崩している枝を落としました。う~ん難しいね。また来年の葉吹を見て、剪定する枝の目星を付けようかと思います。