目盛環の説明である天体を望遠鏡の視野に入れるのに、近くの恒星の座標を使って入れるのが、最も良い方法だと述べました。(尤もアンドロメダ大星雲なんかは、カシオペア座の右側の三角形の頂点と、ペガサス座の2番星を結んだ線のカシオペアから3分の2の所を見ればあるのでそういった方法もあるのですが)
以前埼玉県、花園Icの近くの登谷山にある星の里観測所(個人所有の為、お祭りの時しか見れません)でこのM13を見させて頂いた時に、オーナーの江原さんは琴座のヴェガを利用してM13を探してくれました。
M10 | へびつかい座 | 球状星団 | 16h57m55s | +04°07'09” | ||||
M11 | たて座 | 散開星団 | 18h51m53s | -06°14'45” | ||||
M12 | へびつかい座 | 球状星団 | 16h48m00s | +01°58'16” | ||||
M13 | M13 | ヘラクレス座 | 球状星団 | 16h42m12s | +36°26'00” | |||
M14 | へびつかい座 | 球状星団 | 17h38m22s | +03°15'04” | ||||
M15 | ペガスス座 | 球状星団 | 21h30m41s | +12°14'11” | ||||
M16 | わし星雲 | へび座 | 散開星団/散光星雲 | 18h19m38s | +13°47'16” | |||
M17 | オメガ星雲 | いて座 | 散光星雲 | 18h21m39s | -16°10'24” |
アンダーバーをクリックすると画像が出ますよ。
11 | カペラ CAPELLA ( 193) | 5 16 41.353 | 0.728 | 45 59 52.90 | -42.47 | 0.073 | 30.2 |
12 | デネブ( 777) | 20 41 25.917 | 0.027 | 45 16 49.31 | 0.23 | 0 | -4.6 |
13 | ヴェガ VEGA ( 699) | 18 36 56.332 | 1.726 | 38 47 01.17 | 28.61 | 0.123 | -13.9 |
M13 | M13 | ヘラクレス座 | 球状星団 | 16h42m12s | +36°26'00” |
3 | ヴェガ VEGA ( 699) | 18 h36 m56.332s | 38° 47 ’01.17“ |
[相対座標での説明]
ヴェガの赤経が18h36’56” M13の赤経が16h42’12”ですから、その差は、約1h54’44”となります。
また赤緯が 38° 47 ’01.17“ M13の赤緯が+36°26'00”、その差が2°21’1.17"になります。(これで合ってんだろうな?。)
左が赤経環 右が赤緯環 望遠鏡の架台に近いほうね。 北空だと、最大90°ね。これもOに合わせる。
目盛間には赤経環と赤緯環があり赤経感は1h~24h(1目盛りが10分)で表記されて赤緯環は1°~90°(1目盛りが2°)で表記されています。
目盛の下には指標があるのが分かると思いますが、それに目盛環のビスを緩めてOを持ってきて締めなおして固定します。同様に赤緯環もOに合わせます。それを基にして赤経環を約1h54’44”回し赤緯環を2°21’1.17"の
の分、目盛に割り当てて回します。ヴェガの方が左に、高い位置にありますので、右回転に回すんだね。(あれれ、これで合ってるのかね?。)これで目的の天体が入るという事になります。多分多少の誤差が出ると思いますので、モータードライブの微調整で、中心に入れますのさ。おっと鵜呑みに信じるなよ。当てずっぽうで書いているので自分で確かめろよ (笑)