以前、御紹介した、アメリカン倶楽部の入り口にあった、辛夷の大木。そのアメリカン倶楽部が三菱不動産?に売却を決定して今その工事の真っ最中。でかなり切り開いているので、いつの日か切り倒されるか心配だったけど、それが現実となってしまった。
早春の殺風景の時に、綺麗な花を咲かせて楽しませてくれていたんですがねえ。
なかなかこういう大きな辛夷の樹はないんです。(針のうちの付近ではね)この樹が白花ではなくて赤花とかだったら、もしかして切り倒されなかったかもね。人間の価値観なんてそんなもんです。
先日、その下を通った時に、嫌に、ぽかんと空間を感じて上を見ると、切り倒されていました。見るべき人が見ないと、その良さは感じられないのかも。建築中だから、邪魔だったんでしょうけどね。一体この樹が何と言う樹なのかなんて工事には関係ありませんからね。もうこれ以上の開発は無いだろうと高を括っているとすぐに開発だ。そんなに自然を壊さなくてもいいのにね。
都会は味気の無い所ですが、こういう所でも一要素が削られるんですね。それが集まってもっと味気の無いコンクリートの世界になっていくんですね。
針が写真を撮っていますと、工事のおっさんが怪訝そうな顔して此方を見ていました。そりゃそうだ、何かクレームを付けられるんじゃないかと思ったんだろうね。此方を見ていました。
終いには、この石崖も崩してしまうんだろう。