らんかみち

童話から老話まで

まだお金にならないぼくの蕎麦

2012年02月17日 | 酒、食
 このところ治安が悪化し、空き巣被害が後を絶たない。ついこの前まで「被害総額は包丁2本だってぇ!」と語りぐさにしていたのだが、そうもいかなくなった。自動車屋さんの現金被害、美容室の窃盗未遂などなど、被害がどんどんエスカレートしている。
「ということで、ALS□Kでございます」と、警備会社の営業マンがNPO事務所においでになった。朝から蕎麦汁のだしをとったりで、てんてこ舞いしているってのに!

 当の警備会社はインターネットを使って事務所内の映像をセンターに送り、アラームが鳴ったら人間の目で本当に不審者なのかどうかを確認するとおっしゃる。
「今なら月々8000円と、大変お得になっております」と勧誘してくれるけど、防犯カメラは既に設置しているから、スマホなど使って自分たちでやれそうな気もする。
 たとえば人感センサーを設置し、侵入者を感知してスイッチが入るとスマホを鳴らす。スマホが鳴ったらライブカメラの映像をチェックし、不審者なら警察に通報。これで事足りるような気がするのは、金目の物が特に無い事務所だから。

 営業マンに技術的なことを訊ねても仕方ないので、「空き巣被害に遭った店舗に行って、店側の神経を逆なでしないなら営業してみれば」と、コーヒー一杯驕ってお引き取り願った。だって、毎月8000円の余裕は無いもん。あそうだっ、鰹出汁を取っていたんだ! と厨房に駆けつけたら、煮立って水が無くなっていた。
 一からやり直しているところへ、お偉い方々が視察に来られ、また出汁を煮立たせてしまった。仕方ないから出汁を引くのは諦め、熱盛り10人前をこしらえて出した。何だかんだと忙殺されながらも頑張ったのだが、お代はいただけなかったなりぃ~!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿