らんかみち

童話から老話まで

ドラマ半沢直樹を観て反省

2013年08月29日 | 暮らしの落とし穴
 自分の親に飯を食わせるのすらままならぬというのに、足腰の立たない97歳のおいちゃんが家に帰ってきたら、どうすりゃ良いんだ? 昨日もイレギュラーな会議があって、はた目から見たらつまらぬことで大もめにもめた。
 だれのために村おこしなんぞに携わっている、おのれの利益やメンツのためにやっているわけじゃないだろうが。こっちはサラリーマンじゃないし給料も頂いてないボランティアなんだっつうの! 

「憂さ晴らしをしたいなら『半沢直樹』でも観たら」と勧められたので観たけど、面白いじゃないか。とてもスリリングなだけでなく、緩急が織り交ぜられていて飽きさせない。
 原作は漫画らしいけど、「この女に賭けろ(このひとにかけろ)」という漫画を思い出す。主人公は女性総合職なんだけど、利益至上主義の冷徹な銀行を舞台にしながら、人情を優先して問題を解決して利益に結びつけていく。良くできた漫画だったけど、ドラマ化されなかったんだろうか。

『半沢直樹』のただならぬ緊張感は、普通のサラリーマンが直面することは少ないだろうけど、某大手銀行系の病院に入院していたとき、隣のベッドに寝ていたのが銀行の支店長補佐かなんかだった。
 ぼくは長く入院していたけど、支店長補佐は一旦退院して再入院してきた。が、気の毒に、入院していた間に失脚させられていたそうだ。
「銀行員って、頭がええだけに悪巧みも大したもんや。退院したら席がなかっただけやのうて、不正融資の責任が全部わしに……」
 再入院した彼のその後は知らない。ぼくが先に退院したからね。ボランティアのもめごとくらいでカッカしているなんてね、命とられるわけじゃないし……。