らんかみち

童話から老話まで

贅沢は不満の始まり

2013年08月24日 | 暮らしの落とし穴
 当地はテレビの難視聴地域で、民放が2局ほど受信しにくい。それでも皆さん「仕方ないね」と現状を受け入れてきた。そんなところに大きな工場が建設されたもんだから状況は悪化、するかと思いきや「電波障害対策をさせて下さい」と、今年の前半に工場サイドから打診があった。

 で、調査に始まって長くかかったその工事は本日でフィニッシュ。これにより人の住んでいる全戸で共同アンテナとなった。2年前にすったもんだして共同アンテナにした数戸も全てやり直した。全局が見れるようになって皆さん喜んではいるんだけど、あの時のぼくの努力はいったい何だったの?

 屋根の上のアンテナは必要なくなったんだけど、共同アンテナの線は屋根の上に繋がっているので、下ろすに下ろせない。8万円もかけたのに、わずか4年ほどで不要になるなんて、いくら企業が無料で共同アンテナにしてくれたといってもスッキリしないなぁ。
 
 いやいや贅沢を言ったら罰が当たる。全く映らなくてケーブルテレビにした地域もあるんだから。そういう地域人たちがケーブルテレビに払う料金を総務省がくれるなら文句はないけど、自腹を切っているんだから気の毒でならない。

 地デジになって双方向通信ができるとか、テレビがインターネットに繋がるのは良いことなんだろうけど、アナログと同じ使い方をしているぼくなんかには地デジのメリットなんか無い。
 あ、でも画面は綺麗なんだ。アナログ時代はゴーストが出たりして、今よりもっと受信状況は悪かったはず。それなのに「共同アンテナにしたのに時々ちらつく」と村人からクレームをいただく。
 人って、贅沢に慣れてしまうと常に不満を感じるようになるんだな。自分自身も含めて、反省!