らんかみち

童話から老話まで

お盆の夜に政治の邪念が

2013年08月16日 | 暮らしの落とし穴


 叔母が亡くなってから昨日でちょうど30日だったけど、初盆というのは49日が過ぎてからのこと。お坊さんに引導作法をしてもらったからといって、そう簡単に冥界に行けるものでもないんだろう。つまり叔母の霊はまだその辺りをうろうろしてるんかね。
 で、当地の盆踊りは昨日しめやかに行われた。年々寂しくなる盆踊りだけど、来年は花火も止めるかも知れない。写真はいかにも寂しげな様子だけど、実際はもう少し賑やかと思う。

 毎年のことだけど、問題になるのは政治家の挨拶だ。地元の先生方には案内状を送付しているわけだけど、飛び入りってのが困る。昨夜も衆議院の先生が来られていて驚いた。
 地元の先生に「案内されたんですか」と聞いたら、「来たもんはしょうがなかろぅ」と困惑顔で答える。激しい選挙戦を戦った敵側であったとしても、頭を下げて来られるのなら、むげに断るような大人げない対応はできないんだろうね。

 金一封でも頂けるんならってこともあるけど、政治家だから祝儀とか寄付は制限されている。挨拶され損というか、挨拶し得というか、抜け目ないというか、マメというか……。
 でも逆効果で「政治家がくどくど言うもんだから花火の開始が遅れたじゃないか」みたいな苦情が寄せられるとも聞く。ではあっても、名前を知られないよりは知られた方が良いという判断なんだろう。

 いつからだろうか、盆踊り一つとってもこんな穿った見方をするようになったのは。村のために政治に関わるようになってからなんだろうけど、政治は商売と違って恨みや妬みといった生の感情がストレートに伝わってきて、無防備のままだとこちらの神経が浸食されてしまう。
 人によりけりで面白いっちゃそうなんだろうけど、盆踊りの夜に考えたいことじゃないよな。あぁ損した!