らんかみち

童話から老話まで

運命は成り行きだ

2013年08月25日 | 暮らしの落とし穴
 他のお寺のことは知らないけど、菩提寺に永代墓をお願いすると、人数にかかわらず100万円と1万円かかるそうだ。100万円というのは、石で出来た観音廟という場所に骨壺が三つほど入るスペースを確保していただくということ。一万円というのは、スペースの蓋に名前を書く石屋さんに払う手数料。これは高いのか、それとも寺が存続する限りお祀りしていただけるなら、安いのだろうか。ちなみに、質素な墓を建立しても100万円くらいの出費だそうな。

 墓の件は以上なんだけど、仏壇を菩提寺にて永代供養してもらうとなると、場所代100万円と小型仏壇費用が4万円かかるらしい。これもお寺が存続する限り安置されるという。〆て205万円なり~。
 墓だけでも仏壇だけでも良いし、両方をお願いしても構わない。墓を建てるというオプションは、だれが墓に参るねん、という一言で却下。ぼくの叔母さんではあるけど、墓を維持していくのは子ども、だけどいない。ということで、墓場は広くないんだ、祀らない墓なら撤去しろ、とやがては迫られるだろう。

 そんなことはいい、金で解決できるんだから。悩ましいのは、おいちゃんが家に戻って自活したいと駄々をこねているということ。歩けないんだから無理だろう、というのは簡単ではあるけど、勘弁してよというのがぼくを含めた親族の本音だ。
 まあ、そうしたいと願うならプランはあるけど、経験がないので不安だ。「お前のせいで早く死んだ」などと後ろ指さされるのも……いや、「早く逝かせてくれてありがとう」などと感謝されたら、もっと辛くないか? 心配してもしょうがないか、成り行きに任せ、抗うのはやめておこう。