最強ホビーレーサー6人が教える
ロードバイクトレーニング
ISBN978-4-528-02183-9
日東書院
¥1,700(税抜き)
強豪ホビーレーサーたちの日常とトレーニング方法を大公開、だそうです。
高岡さんに村山さん、小畑さん、筧さんとまあ、自費出版ではなくちゃんとした
本として全国出版されるほど、つまり採算とれるくらい自転車業界というのは
大きくなったということなんでしょうね。
なんだか時代ですね。
なんだかんだいいながらもうまい人のマネをすることが一番の近道なのはなにも
師匠弟子の伝統工芸の世界だけではないと思います。ただ違うのは寝食を共にして
生活の一切を面倒見てくれる徒弟制度とは違い、一般人は自分の生活があるわけで
とてもプロレーサーと同じ生活はできないですよね。
でも、強くなりたい、、と思う人はごまんといるわけでその誰もが「どうしたら?」
と四六時中考えていると思うのです。そんな人たちをターゲットにして、ほら、みな
さんと同じ環境(サラリーマン)でありながらこんなに強くなった人たちがいるので
すよ。だからみなさんもそうなれる可能性があるし、そうなりたでしょう?
という思惑かどうかはわかりませんけど、想像するにそんなところではないかな。
そんな人たちの願望にジャストミート!(笑)な本がこれです。
読んでみるととても参考になります。
なるほど、こんな考え方でこんなことをやっているんだ。でも特別なことはなにも
ないのね。地道にコツコツ、ということなのね。
とまあ、だれでもやっていることだとは思うけど実際に読んでみると、やっぱり、
という部分と参考になるな、というところにわかれるけどいずれも身になると思い
ますです。
でもね~思うのはね~~~真似したからって誰もがこの人たちにはなれないという
事実はあるわけでして、そこがやっぱり、『もって生まれたもの』、一例では平常時
心拍数だったり筋肉のつきかただったりと後世の努力ではいかんともしがたいとこ
ろが影響しているのだな~とうすうす感じてしまうのは「毎日毎日頑張っても」
たいしたレベルになれない凡人のひがみなのかもしれませんな ^^;。
ただ、なにかで読んだか見たんだけど、「本当に真似している?」という質問に
「もちろん」と答える主人公。「じゃあ、トイレにいく回数も食事をとるスピードも?」
「・・・。」「ほら、勝手にアレンジしているじゃない?」
『真似るというのは呼吸からあくびから、何から何まですべてシンクロさせること』
う~~ん。。。。そうかぁ~と思うところもあるけど。
往々にしてSSTで20分、と言っても実はモチベーションだったりその前に何を
して終わったあとにどうしているのか、というところは気にしていないのではない
でしょうか?単に20分のSSTのところだけやっても100の効果は得られて
いないのかもしれません。
なので、やっぱり『強い人と一緒に走る』これが一番の練習と思いますが、それを
踏まえてもこの本は「頑張ろうと努力するサラリーマン」にはとてもよい本だと
思いました。