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北海道美術ネット別館

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■苧坂恒治作陶展 (5月28日まで)

2007年05月27日 20時48分08秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 苧坂恒治(うさか・こうじ)さんは1956年香川県観音寺市生まれ。法政大を中退して陶芸の道に進み、栃木県益子地方で活動していたそうですが、97年に函館に窯を構えています。
 年譜を見るかぎり、道内での発表はごく少ないようです。1999年に江別市セラミックアートセンターのグループ展「土のかたちII」と、2003年の三越での個展をのぞけば、発表はほとんど道外でなされているようです。

 会場に入って、あまりの個性的な文様にびっくり。
 豪華絢爛な赤絵です。
 小さな朱色の渦巻き模様が、器の外側をどこまでも埋め尽くしていきます。
 ところどころに、朱の太い筆がさっと走り、その上に青や緑のあざやかな点が4つずつくらい打たれています。
 さらに、作品によっては金色などが塗られ、豪華さが際立ちます。

 思うのですが、この朱の渦巻き模様は、意外と刺身や煮付けなどと相性がいいのではないかと。
 一見、派手なのですが、食材を引き立てるのではないかという気がします。

 会場には、食器のほか、茶器、花入れ、壺などがならび、チェス盤までがあります。
 文様だけではなく、形状も個性的で、「角型花器」は、漢字の「月」の最上辺を省略したようなかたち。「大皿」は、太く短い脚が何本もついています。
 どこまでもじぶんをつよく主張しながらも、調和を失わない、ふしぎな魅力のあるうつわだと思いました。 


07年5月22日(火)-28日(月)10:00-20:00(日曜-19:30、最終日-17:00)
三越札幌店(中央区南1西3)

□こちらに作品写真があります http://mshop.cool.ne.jp/usaka.html


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