
(承前)
以前も書きましたが「急行」という言葉の響きがなつかしくて、好きです。
JRから急行列車がほぼ姿を消し、大半が特急に格上げになってしまった現在、「急行」は路線バスの世界にしか残っていません。
バスも、都市間高速バスが花形となり、一般道を走っていくつかの停留所を通過していく急行は、昔よりも減っていると思われます。
道内では、夕鉄の札急線(札幌急行線)、道北バスの旭川―名寄線、ニセコバスの小樽線、函館バスの41系統・42系統、じょうてつの96系統などがありますが、このたび、中央バスの札幌と千歳を結ぶ路線を、始発から終着まで乗ることができたので、ここに報告します。
出発は、創成川の東側にある中央バスターミナル。
札幌駅ターミナルの発着ではなく、通ることもありません。
アートの話でいえば、中央バスターミナルの地下には、空き店舗スペースを利用した展示用空間「自由空間」があります。
筆者が訪れたときは、まだ地下が開いていませんでした。
昭和の薫りただようターミナルの建物ですが、案内板が刷新され、だいぶ見やすくなりました。
この反対側には売店があります。コンビニともキヨスクとも称していません。
むかしはサケやフルーツなど一風変わったサンドウィッチを販売していましたが、最近は見かけなくなりました。
バスは午前8時20分発。
終点の千歳駅前に着くのは10時ですから、1時間40分かかります。
新千歳空港には行かないので、札幌市民の多くにはなじみの薄い路線といえそうです。
ちなみに、JRで札幌―千歳間は快速列車で29分。
両市を行き来するために利用する人は、よほどの物好き以外ほとんどいないと思います。
車内のいすは、左前方の優先席と、最前列をのぞけば、すべて2人がけ。中長距離の路線に多いスタイルです。
背もたれ上方に白いシートが掛かっているところに
「ふつうのバスとはちょっと違うんだよ」
という感じが漂います。
ただし、車内にお手洗いはありません。
さて、出発時には、筆者のほかに乗客は1人だけ。
バスは北1条通り(国道12号)に出て、西2丁目通りに左折。
「北1条」「南1条」を過ぎ、国道36号に左折し、この後はひたすら「サブロク」こと36号を南進します。
「南4条」「南4条東1丁目」の後、豊平川を渡ってからは「急行」らしい区間となり、どんどん停留所を飛ばしていきます。これが急行バスの醍醐味です。
一瞬、36号を離れるのは、福住駅ターミナルに入るときです。
ここまで各停留所でぽつぽつと乗客があり、同駅の段階で17人になっていました。
福住駅のあたりから、右手に巨大な札幌ドームが見えます。
ドームを過ぎれば、右手は広大な羊ケ丘の農業試験場などで、しばらくの間原生林が続きます。
それが途切れると、住宅やロードサイドショップが続く清田区の一帯に入ります。
バスは、旧道には入らず現国道を直進。「北野」「清田」という住所の停留所は止まりません。
「真栄」ではじめて3人が降車。「三里塚小学校」で一気に6人が降りるなど、客が少しずつ減っていきます。
この「三里塚小学校」停留所が札幌の端っこで、乗り継ぎ割引の適用はここまでになります。

北広島市に入ってすぐに道央道のインターチェンジ入り口がありますが、急行バスはそこには入らず、ひたすら国道36号を走ります。
「大曲」でも4人が降りて、乗客は筆者の他に3人だけになりました。
車窓も、ようやく住宅が途切れて原野や資材置き場などが広がるようになりました。
バスは恵庭市内に入り、36号から右に入ります。これは旧国道で、現在は道道46号恵庭江別線となっています。
ふだんはあまり見ることのない恵庭の中心市街地を通るのがおもしろいです。
画像は、恵庭市内を流れる漁川。
恵庭市街地を過ぎると、山崎製パンや森永乳業、サッポロビールなど工場名を冠したバス停が続きます。
恵庭と千歳の境界あたりが、北海道の製造業の大きなウエートを占めていることを、初めて知りました。
サッポロビール北海道工場の手前でバスは36号に戻り、千歳市街地へと入っていきます。
「緑町十字街」で2人が降りて、客は筆者と女性1人の計2人だけになりました。
バスは左に曲がり、36号を離れて、千歳駅へ向かいます。
駅前には定時の1分前に着きました。
あまり混雑もせず、渋滞もなく、路面状態も良かったため、非常に快適な1時間40分間でした。
停留所は次の通り。
札幌バスターミナル
北1条
南1条
南4条
南4条東1丁目
豊平3条8丁目
美園3条4丁目
月寒中央駅前
福住駅前
札幌ドーム
真栄
真栄1条2丁目
清田体育館
里塚中央
里塚南
三里塚小学校
三井アウトレットパーク入口
大曲
南ケ丘1丁目
柏葉2丁目
柏葉台団地
希望ケ丘
輪厚ゴルフ場
輪厚
島松ゴルフ場
島松の沢
補給処
北柏木
柏木工業団地
柏木
茂漁
恵庭市役所通
恵庭駅通
恵庭公園通
森永乳業
山崎製パン札幌工場前
サッポロビール北海道工場
第3工業団地
上長都
市営工場団地
自由ケ丘1丁目
開発局前
北部隊入口
北斗2丁目
北栄小学校
緑町十字街
もりもと本店前
千代田町6丁目
千歳駅前
以前も書きましたが「急行」という言葉の響きがなつかしくて、好きです。
JRから急行列車がほぼ姿を消し、大半が特急に格上げになってしまった現在、「急行」は路線バスの世界にしか残っていません。

道内では、夕鉄の札急線(札幌急行線)、道北バスの旭川―名寄線、ニセコバスの小樽線、函館バスの41系統・42系統、じょうてつの96系統などがありますが、このたび、中央バスの札幌と千歳を結ぶ路線を、始発から終着まで乗ることができたので、ここに報告します。
出発は、創成川の東側にある中央バスターミナル。
札幌駅ターミナルの発着ではなく、通ることもありません。
アートの話でいえば、中央バスターミナルの地下には、空き店舗スペースを利用した展示用空間「自由空間」があります。
筆者が訪れたときは、まだ地下が開いていませんでした。

この反対側には売店があります。コンビニともキヨスクとも称していません。
むかしはサケやフルーツなど一風変わったサンドウィッチを販売していましたが、最近は見かけなくなりました。

終点の千歳駅前に着くのは10時ですから、1時間40分かかります。
新千歳空港には行かないので、札幌市民の多くにはなじみの薄い路線といえそうです。
ちなみに、JRで札幌―千歳間は快速列車で29分。
両市を行き来するために利用する人は、よほどの物好き以外ほとんどいないと思います。
車内のいすは、左前方の優先席と、最前列をのぞけば、すべて2人がけ。中長距離の路線に多いスタイルです。
背もたれ上方に白いシートが掛かっているところに
「ふつうのバスとはちょっと違うんだよ」
という感じが漂います。
ただし、車内にお手洗いはありません。
さて、出発時には、筆者のほかに乗客は1人だけ。
バスは北1条通り(国道12号)に出て、西2丁目通りに左折。
「北1条」「南1条」を過ぎ、国道36号に左折し、この後はひたすら「サブロク」こと36号を南進します。
「南4条」「南4条東1丁目」の後、豊平川を渡ってからは「急行」らしい区間となり、どんどん停留所を飛ばしていきます。これが急行バスの醍醐味です。
一瞬、36号を離れるのは、福住駅ターミナルに入るときです。
ここまで各停留所でぽつぽつと乗客があり、同駅の段階で17人になっていました。
福住駅のあたりから、右手に巨大な札幌ドームが見えます。

それが途切れると、住宅やロードサイドショップが続く清田区の一帯に入ります。
バスは、旧道には入らず現国道を直進。「北野」「清田」という住所の停留所は止まりません。
「真栄」ではじめて3人が降車。「三里塚小学校」で一気に6人が降りるなど、客が少しずつ減っていきます。
この「三里塚小学校」停留所が札幌の端っこで、乗り継ぎ割引の適用はここまでになります。

北広島市に入ってすぐに道央道のインターチェンジ入り口がありますが、急行バスはそこには入らず、ひたすら国道36号を走ります。
「大曲」でも4人が降りて、乗客は筆者の他に3人だけになりました。
車窓も、ようやく住宅が途切れて原野や資材置き場などが広がるようになりました。
バスは恵庭市内に入り、36号から右に入ります。これは旧国道で、現在は道道46号恵庭江別線となっています。
ふだんはあまり見ることのない恵庭の中心市街地を通るのがおもしろいです。

恵庭市街地を過ぎると、山崎製パンや森永乳業、サッポロビールなど工場名を冠したバス停が続きます。
恵庭と千歳の境界あたりが、北海道の製造業の大きなウエートを占めていることを、初めて知りました。
サッポロビール北海道工場の手前でバスは36号に戻り、千歳市街地へと入っていきます。
「緑町十字街」で2人が降りて、客は筆者と女性1人の計2人だけになりました。
バスは左に曲がり、36号を離れて、千歳駅へ向かいます。
駅前には定時の1分前に着きました。
あまり混雑もせず、渋滞もなく、路面状態も良かったため、非常に快適な1時間40分間でした。

札幌バスターミナル
北1条
南1条
南4条
南4条東1丁目
豊平3条8丁目
美園3条4丁目
月寒中央駅前
福住駅前
札幌ドーム
真栄
真栄1条2丁目
清田体育館
里塚中央
里塚南
三里塚小学校
三井アウトレットパーク入口
大曲
南ケ丘1丁目
柏葉2丁目
柏葉台団地
希望ケ丘
輪厚ゴルフ場
輪厚
島松ゴルフ場
島松の沢
補給処
北柏木
柏木工業団地
柏木
茂漁
恵庭市役所通
恵庭駅通
恵庭公園通
森永乳業
山崎製パン札幌工場前
サッポロビール北海道工場
第3工業団地
上長都
市営工場団地
自由ケ丘1丁目
開発局前
北部隊入口
北斗2丁目
北栄小学校
緑町十字街
もりもと本店前
千代田町6丁目
千歳駅前
(この項続く)