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オホーツク小さな旅(11) 佐呂間~留辺蘂 乗客2人のバス

2010年10月03日 23時47分13秒 | つれづれ日録
承前

 午後1時22分、佐呂間ターミナルを、留辺蘂るべしべ行きバスが出発。
 客は筆者ひとりである。
 三つ先のバス停で女性が乗ってきた。終点まで、これ以外の乗り降りはまったくなかった。
 バスは、平日が、佐呂間行き5本、留辺蘂行き4本。土、日、祝日は上り下りとも3本である。

 さっきのビデオ男がこちらのバスも撮影している。
 なんだ、乗らないのか。




 佐呂間駅前のようす。




 さて、この路線は、佐呂間から、佐呂間川の流域をさかのぼり、若佐、栄をへて、留辺蘂駅前に至る。
 

 車窓を眺めていていささか奇妙な感を抱いてしまうのは、佐呂間川上流の谷間の途中に、唐突に佐呂間町と北見市留辺蘂町の境界がひかれていることである。
 北海道の市町村の境界はほとんどが大きな川だったり、峠や分水嶺だったりする。これは本州も同じだと思う。
 しかし、「共立55号」と「花園56号」の間にはこれといった区切りのようなものはない。バスはそのまま佐呂間川沿いの谷間を進んでいく。
 花園、瑞穂、丸山の各地区は、佐呂間川の流域にもかかわらず、行政区域は北見市であり、分水嶺は、留辺蘂町市街のちょっと北側にある。つまり、バスに乗ってしばらくしてから、ようやく峠道にさしかかり、山を越えたと思ったらすぐに終点なのである。

 地形からはどうみても佐呂間の範囲にある瑞穂などの地区が、なぜ佐呂間町でなく、留辺蘂町の区域内になったのか。
 栄地区の郵便局が「北見栄郵便局」を名乗っており、佐呂間と北見のあいだは昔からあいまいであったのか。
 歴史的ないきさつをご存じの方は教えていただきたいと思う。

 また、留辺蘂町市街地に近い山の中に「豊金金山」というバス停がある。
 周辺は山林で人家は1軒しかない。 
 しかし、林道の入口に「豊金団地」という看板があったりして、昔このあたりがどうだったのか興味深い。

 山を越え、無加川沿いの平地に出て、家が見え始めたと思ったら、もう終点である。




 停留所は次の通り。
佐呂間
佐呂間町民センター入口
宮前町
佐呂間30号
佐呂間31号
佐呂間町体育館
大昭寺
朝日34号
富丘
若佐38号
若佐39号
若佐
若佐41号
若佐小学校
啓生
敷島橋

共立51号
共立53号
共立55号
花園56号
花園58号
花園会館
花園61号
瑞穂郵便局
瑞穂小学校
丸山
丸山68号
三号の沢入口
丸山峠
豊金金山
豊金1区
宮下町
留辺蘂

 なお、この路線は9月末で廃止されたが、10月からは「花園駅逓」(花園56号の附近)と留辺蘂町市街地(ラルズマート前)の間に新路線が走っている。


(この項続く)


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