2016年6月23日の北海道新聞から。
後藤さんは寺社の風景画などをよくする院展同人のベテラン。
生まれは1930年(昭和5年)、千葉県です。山本丘人らに師事し、院展には1952年初入選。74年に同人に推挙されました。
もともと層雲峡や十勝岳をスケッチして絵を描くなど道内は好きだったそうですが、道内にアトリエの拠点があったら―という話がとんとん拍子に進んで、91年に上富良野に自分のアトリエが完成。その後、美術館を開くことになったそうです。
じつは筆者は、同美術館には一度も行ったことがありません。
富良野地方は道内屈指の観光エリアだけに、一度ゆっくり回ってみたいものです。
と同時に、ときには企画展などを開催して、札幌など各地の美術ファンを誘引するきっかけをつくってくれたらいいなと思います。
たくさんの貴重な日本画が、もともと後藤さんの出生地でもない北海道に残ったことは、うれしく感じました。
□後藤純男美術館 http://www.gotosumiomuseum.com/
・JR上富良野駅から約2.56キロ、徒歩33分
・町営バスが1日4往復走っています。後藤純男美術館で降車、すぐ
【上富良野】上川管内上富良野町にアトリエと美術館を構える、日本画家の後藤純男さん(86)が22日、同町に自身の作品で美術館に所蔵する本画136点、素描235点の計371点を寄贈した。同町によると、評価額は23億3千万円相当になるという。寄贈作には「十勝岳連峰」など道内の自然、代表作の一つ「春映長谷」など日本の四季をテーマにした作品がある。
後藤さんは東京芸大教授を退官した1997年、同町内に後藤純男美術館を開設。日本芸術院賞、恩賜賞を今月13日に受賞したばかり。
作品を売らない画家として知られているが、「人はいつか、命が絶える。税金のこともあり、大好きな上富良野町に作品を所有してもらえれば、永久に見てもらえる」(行定俊文・後藤純男美術館館長)ことが寄贈につながったという。
同町は、町の観光、文化振興に寄与する目的に使用することなどの条件を付け、寄贈作を美術館に無償で貸与。このため、寄贈作は従来通り、同館で鑑賞することができる。
町役場で行われた寄贈式に、後藤さんは体調が悪いため欠席したが、妻の恂子さんが向山富夫町長に目録を手渡した。行定館長は「町に快く引き受けてもらい、後藤は喜んでいる」とあいさつ。向山町長は「言葉にできないほどの喜び」と述べた。
美術館は上富良野町東4線北26号。年中無休で、夏季は午前9時から午後5時まで。(以下略)
後藤さんは寺社の風景画などをよくする院展同人のベテラン。
生まれは1930年(昭和5年)、千葉県です。山本丘人らに師事し、院展には1952年初入選。74年に同人に推挙されました。
もともと層雲峡や十勝岳をスケッチして絵を描くなど道内は好きだったそうですが、道内にアトリエの拠点があったら―という話がとんとん拍子に進んで、91年に上富良野に自分のアトリエが完成。その後、美術館を開くことになったそうです。
じつは筆者は、同美術館には一度も行ったことがありません。
富良野地方は道内屈指の観光エリアだけに、一度ゆっくり回ってみたいものです。
と同時に、ときには企画展などを開催して、札幌など各地の美術ファンを誘引するきっかけをつくってくれたらいいなと思います。
たくさんの貴重な日本画が、もともと後藤さんの出生地でもない北海道に残ったことは、うれしく感じました。
□後藤純男美術館 http://www.gotosumiomuseum.com/
・JR上富良野駅から約2.56キロ、徒歩33分
・町営バスが1日4往復走っています。後藤純男美術館で降車、すぐ