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北海道美術ネット別館

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越後妻有「光の館」 06夏休み(14)

2006年09月08日 04時30分51秒 | 越後妻有・大地の芸術祭2006/2024
 ナカゴグリーンパークの駐車場からえっちらおっちら坂道を登った先に、うわさの、ジェームス・タレル「光の家 House of Light」はあった。これは美術品というイメージよりも、ほとんど建築とよべる作品で、2000年のトリエンナーレの出品作。トリエンナーレ期間中でなくても、午前11時半から午後3時まで見学でき、1組ずつだが宿泊もできる(というか、事情さえ許せば泊まりたいなあ)。
 「光の家」のリーフレットがあるので(個別の作品としてはめずらしい)、そこから引用する。
この実験的な作品は、彼の作品世界を滞在生活の中で体験いただける、世界にも例を見ないものであり、瞑想(めいそう)のためのゲストハウスとして構想されました。
タレルはこの構想を、谷崎潤一郎の『陰影礼讃』の中から見出しました。伝統的な日本家屋における親密な光に、自らが制作してきた光の作品を融合させることを着想したのです。
越後妻有の豊かな自然の中、様々な光と向き合う時間を過ごしていただきたいと思います。

 まず、いちばん広い部屋(12.5畳の和室)に入り、「こへび隊」の女性から説明を聞く。天窓があいており、青空が見えた。
 ツアー参加者が、かわるがわる、畳の上に寝そべって、青空を見上げる(晴れててよかった。もちろん、雨の日は天窓はあいていないのだ)。
       
 天窓の上の屋根がスライドして、閉じる仕掛けになっている。
 部屋がすこし暗くなると、床の間にしつらえられたスリットから、LEDの?淡い光が漏れていることに気づく。

       
 この家には、タレルによって、いろんなところに間接光がほの見えるよう、設計されているのだ。
 つぎの画像は、べつの和室の天井。
       

 おもな部屋のある2階から、1階へとおりてゆく階段。
       

 その階段の先には、浴室"Light Bath"がある。
 光ファイバーが設置され、夜に入浴すると、それはそれはふしぎな感覚が味わえるらしい。
       

 このほか台所や冷暖房も完備している。
 眺めも良く、信濃川の広い河谷が一望できる。
 施設利用料2万円プラス1人あたり利用料3000円というから、けっして安くはないが、いつか泊まりに来て、夢幻の晩を過ごしてみたいと思う。

 なお、「光の館」の入り口近くに清涼飲料水の自動販売機があり、ツアー出発から4時間たってやっと飲み物を手に入れることができた。


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