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北海道美術ネット別館

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屯田公園へ―相内・北見への短い旅(5)

2021年04月20日 07時55分30秒 | つれづれ日録
(承前)

 相内市街地をぶらついてシャッターの絵を見て回った後、相内小学校の停留所で北見行きのバスを待ちます。

 歩道橋があったので、上ってみることにしました。

 冒頭画像は、歩道橋に飾られていた絵です。
 ラグビーがデザインされています。

 北見の中心部にある北見北斗高のラグビー部が強豪で、花園で準優勝3回という輝かしい成績を収めているため
「北見といえばラグビー」
という時代が長くありました。
 国道に立っている「カントリーサイン」も、擬人化したタマネギがラグビーボールを抱えているデザインです。

 近年の北見北斗高ラグビー部は往年ほど強くなく、2008年に常呂町が北見市内になってからというもの、北見を代表するスポーツはカーリングに取って代わった感があります。
 冬季五輪銅メダルの「ロコ・ソラーレ」も全員北見(常呂町と市内)の出身だし。


 バスは、各停留所で1、2人ずつ乗せていきます。
 立つ人が出るほどの混雑ではありませんが、空気を運んでいるような状態ではありません。

 終点までは行かず、その二つ手前の「4条通」で降車しました。

 国道と緑園通(1号線)が交叉するあたりは沿道の古い建物が軒並み撤去されてしまって、がらんとしていましたが、この4条通のバス停附近は、昔とほとんど風景が変わっていません。
 屯田公園の中も、図書館こそ移転して、昔の建物はなくなっていましたが、市勤労青少年ホームや、前田駒次翁像、「北風賛歌」などは、以前のままです。

 公園内にある北見市民会館が中央公民館を兼ねており、その中に彫刻があるのではないかという情報を得て、ちょっとのぞいてみるため、立ち寄ることにしたのです。


 ところがこの日は市民会館で専門学校の入学式が行われており、とてもじゃありませんが、館内を気ままにうろうろするような雰囲気ではありません。
 玄関で、マスコミの取材の方ですか? と尋ねられたので
「どうも道新です~」
と答えようかとも一瞬思いましたが(←間違ってはいない)、話がややこしくなるので、お手洗いを貸してほしい―と言って中に入りました。

 洗面所の前に飾っていた絵がこちら。

 左が、高橋俊雄「三樂園風景」。
 右が、古賀武治「オンネトー初冬」。

 高橋俊雄さんは全北見美術協会(現在のオホーツク美術協会)の創立会員です。
 旧制野付牛中(現北見北斗高)で美術を教え、凍原社の生みの親となった、北見の美術界の草分けのひとりです。
 1968年、第1回北見市文化賞の功労賞に選ばれています。

 三楽園とは、かつて北見市三楽町にあった公園です。

 古賀武治さんも全北見美術協会の創立会員で、旧制野付牛中の美術部の顧問でした。
 1940年(昭和15年)に鷲見憲治、香川軍男、菅原隆治の3氏とともに美術団体「凍映社」を結成したそうです。


 話を戻して、館内に坂坦道「雪華」があることは確認できましたが、とても自由に歩き回ることはできず、そそくさと館外へ出ることになったのでした。





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