
守分さんは前回まで、南国の海を思わせる、曲線が主体の明るいポップな絵を、ギャラリーミヤシタで発表していました。
ところが、今回はがらりと作風が変わっています。
さまざまな生活上の影響で、これまでのような絵が描けなくなってしまったというのです。
しかし、試行錯誤の結果、やはりじぶんの表現手段は色だ、と思いなおして、絵筆を執ったということです。
冒頭の画像では、オレンジと青がせめぎあっているように見えます。
輪郭線は曳かれていませんが、ふたつの色の間で、下地の黒が顔をのぞかせています。
青の部分には、黒や緑が、オレンジの部分には緑などが配され、複雑な表情を見せています。
「(オレンジに緑などは)合わないかと思っていたけど、実際に乗せてみると、意外と合ったんです」
と守分さん。
興味深いのは、マティエールです。
岩絵の具や、川の砂にボンドを混ぜたものを、使っています。
支持体はベニヤ板です。

これは、最初の作品の拡大図です。
デジタルカメラの限界でして、ほんとうはこんな水色ではなく、最初の画像のような濃い青が大半を占めていました。
ごわごわした感じがわかると思います。

正面の壁にあった、4枚からなる組作品です。
ここで、色というのは、おもしろいもんだなあと思うのは、最初の作品ではオレンジが青よりも前進して見えるのに、この作品では青のほうが緑よりも引っ込んで見えることです。
展示されていたのは14枚。
このギャラリーでの多くの個展の例に漏れず、題はついていません。
「色と色のせめぎあいが、描いているうちにおもしろく感じられてきたんです」
という意味のことを語っていた守分さん。
なかなか興味深い個展だったと思います。
07年3月7日(水)-25日(日)12:00-19:00(最終日-17:00)
ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20 地図D)。
■2003年の個展
ところが、今回はがらりと作風が変わっています。
さまざまな生活上の影響で、これまでのような絵が描けなくなってしまったというのです。
しかし、試行錯誤の結果、やはりじぶんの表現手段は色だ、と思いなおして、絵筆を執ったということです。
冒頭の画像では、オレンジと青がせめぎあっているように見えます。
輪郭線は曳かれていませんが、ふたつの色の間で、下地の黒が顔をのぞかせています。
青の部分には、黒や緑が、オレンジの部分には緑などが配され、複雑な表情を見せています。
「(オレンジに緑などは)合わないかと思っていたけど、実際に乗せてみると、意外と合ったんです」
と守分さん。
興味深いのは、マティエールです。
岩絵の具や、川の砂にボンドを混ぜたものを、使っています。
支持体はベニヤ板です。

これは、最初の作品の拡大図です。
デジタルカメラの限界でして、ほんとうはこんな水色ではなく、最初の画像のような濃い青が大半を占めていました。
ごわごわした感じがわかると思います。

正面の壁にあった、4枚からなる組作品です。
ここで、色というのは、おもしろいもんだなあと思うのは、最初の作品ではオレンジが青よりも前進して見えるのに、この作品では青のほうが緑よりも引っ込んで見えることです。
展示されていたのは14枚。
このギャラリーでの多くの個展の例に漏れず、題はついていません。
「色と色のせめぎあいが、描いているうちにおもしろく感じられてきたんです」
という意味のことを語っていた守分さん。
なかなか興味深い個展だったと思います。
07年3月7日(水)-25日(日)12:00-19:00(最終日-17:00)
ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20 地図D)。
■2003年の個展