2010年3月3日、北海道新聞小樽・後志版から。
これは楽しみです。
やはり、小樽が生んだ大版画家です(ご本人はひょうひょうとしていて、あまり大アーティストって感じじゃないんですが)。しっかり常設の場ができるのはいいこと。
でも、市民ギャラリーはどうなるのかな?
独創的な作風で国際的評価を得る小樽市内在住の版画家、一原有徳さん(99)。その軌跡を広く伝えようと、小樽市は市立小樽美術館などが入る市分庁舎(色内1)に一原さんの常設展示室を設置する費用を新年度予算案に盛り込んだ。鬼才の業績をどのように紹介するのか-。普段の一原さんをよく知る家族も交え、工夫を凝らした展示計画づくりが着々と進められている。
(中略)
市分庁舎の前身である旧郵政省小樽貯金局に勤務する傍ら、先輩職員の手ほどきで40代で絵画を始め、47歳で初めて版画を制作した。パレット代わりにしていた石版に残る絵の具の跡にひらめきを得て、紙に刷り取ったのが最初の版画-というのは有名な話だ。
市によると、常設展示室は分庁舎3階の市民ギャラリー(約270平方メートル)を改装。一原さんの長男正明さん(68)の発案で、作品展示用に張り巡らされている壁を取り払い、貯金局当時の壁や窓を露出させて、市内潮見台の自宅アトリエも再現する。一原さんの作品は、同美術館が収蔵する約千点を入れ替えながら展示する。
予算案では、市分庁舎を、現在入居している同美術館と市立小樽文学館の専用施設として再整備し、市民ギャラリーの1階への移動も含め、約9千万円を計上した。
一原さんは現在、市内の病院で病気療養中。親交のある玉川薫・文学館副館長は「この建物の中で一原有徳という作家が生まれた。ご本人も、『簡素だが合理的な造り』と保存価値を強く訴えていた建物に展示室をつくるのは大変意義深い」と話している。
*長男・正明さんに聞く*病床の父も喜ぶ*思い深い建物「光栄です」
一原さんの常設展示室ができることについて、市内に住む長男の正明さん(68)に聞いた。
◇
父にとって、とりわけ思いが深い市分庁舎内に展示室を作っていただけるのは、本当に光栄です。入院中の父に筆談で「良かったね」と話したら、「うん」と大きくうなずいていました。まずは市民の皆さんと小樽市に、心からお礼を申し上げたいです。
展示室内には、自宅アトリエも再現します。プレス機や版画の材料、薬品類が雑然と置かれた町工場といった雰囲気の空間で、職人のようにあっという間に作品を作り上げる父の姿をよく覚えています。
(中略)
版画に山登り、俳句と、常に新しいことを追求してやまない父を、知っていただける場になればうれしいです。
これは楽しみです。
やはり、小樽が生んだ大版画家です(ご本人はひょうひょうとしていて、あまり大アーティストって感じじゃないんですが)。しっかり常設の場ができるのはいいこと。
でも、市民ギャラリーはどうなるのかな?
作品は「雪男」とEP版の2点コレクションしています。
実は昨年末に慕っていた作家のひとり平松和芳がなくなったのですが・・
かれのアトリエからやってきたコレクションの中にオニキスと銅板で出来たまるい壁掛け平面のアッサンブラージュ作品があるのですが・・作家名が記載されていないのですが知人によると一原さんじゃないか?という声もありヤナイさんならわかりますか?
小樽の展示見てみたいです。常設になるんですかね。
わたしも一原さん大好きです。仰せの通り、かっこいい。
しかし、このコメントでびっくりしたこと。
平松和芳さん、亡くなったんですか!?
ぜんぜん知りませんでした。
なんでそんなに早く天国行っちゃうかなあ。
竹田博さんは、酒飲み相手ができてよろこんでるかもしらんけど。。。
合掌。