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北海道美術ネット別館

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■西窪愛子写真展(11月30日で終了)

2007年12月02日 23時08分55秒 | 展覧会の紹介-写真
 西窪さんは、パリの街角を撮った写真を展示した前回(2002年)の個展のあと、あこがれがやみがたかったのだろうか、パリに移住した。
 筆者に送ってくれた案内状の封筒には札幌の住所が書いてあったのだけど、いまも活動の拠点はパリなのだろうか。

 ひさしぶりに、札幌の2会場でひらいた個展は、パリの自転車がテーマ。
 いずれもモノクロで、正方形の画面から推して、ハッセルブラッドで撮影したのだろう。
 ただし「ガンゲット・ダイマ」のほうは銀塩プリントで、gallery new starのほうはインクジェットのようだった。
 インクジェットは銀塩に比べると、どうしても諧調表現にとぼしくなるきらいがあるが、見たかぎりでは、それがかえって渋い味わいを出しているようだ。

(2009年11月24日訂正。これは、インクジェットプリントではなく、特殊な印画紙に焼き付けた銀塩モノクロだそうです。申し訳ありませんでした)


 それにしても自転車というのは、写真に映える被写体だと思う。
 壁に立てかけてあったり、転がっていたり、あるいはたくさんの人が乗って街角を走っていたり…。
 ここには、観光客が喜びそうな、いかにもパリでござい-というような風景はない。低い目線は、やっぱり、そこに住んでいる人のものだと思う。 

 ナダール、アジェ、ドワノー、そしてカルティエ=ブレッソン。
 パリは写真の街だ。
 西脇さんの目線も、「写真の街仕様」になっているのだなあ、と思った。


07年11月18日(日)-24日(土)12:00-24:00(初日17:00-)、巴里移民街居酒屋ガンゲット・ダイマ(中央区南3東1-6、2階)。17時以降は要オーダー

11月24日(土)-30日(金)11:00-20:00(日曜-17:00)、火曜休み、galllery new star(中央区南3西7 地図B)


□紹介のページ http://kapizo.hp.infoseek.co.jp/toroku14-A.Nishikubo.htm

西窪愛子写真展「PARIS-桜の頃」(02年、画像なし)


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