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北海道美術ネット別館

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津田宏明「愛」●白糠町の野外彫刻(6)~2024年12月、釧路へ(29)

2025年01月18日 09時37分00秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 白糠町社会福祉センターの前にある彫刻を紹介しておきます。
 
 1980年、白糠町女性ボランティアクラブ10周年を記念して設置されたもののようです。



 まるみを帯び、やわらかな印象を与える母子像です。
 母親の表情はそのわりにはやや硬い感じがしますが、右ひざはまるく、ボリューム感があって、しっかりと赤ちゃんを支えています。

 像の裏側には、30周年の際のクラブ名簿を記した銘板が取り付けられています。

 


 像の脇には、石碑が立っていました。

 
  わたくし達白糠町婦人ボランティアクラブ会員は
地域福祉の増進と住民連帯の和を拡げる
奉仕活動を展開して十年 ここに記念の母子像
を建立し親と子の愛のまなざしに思いやりと
やすらぎを感受して今後更に友情と和心を集め
暖かい郷土づくりに務めます
   昭和五十五年五月  会長 伊藤三枝 


 この像の作者の津田宏明さんですが、ネット検索では北海道デジタル彫刻美術館で道内に4組5点の野外彫刻があるということぐらいしかわかりません。

 道展の図録を見ると、1973年に会友に推挙され、2008年に退会している同姓同名の釧路市の人物がいます。
 筆者の手元にある2000年以降の図録には一度も作品画像が載っていません(出品していないということです)。
 また、73年以前に賞を受けたという記録もありません。受賞歴ゼロで会友になるというのも、あまり例がないと思われます。
 
 
 なお「愛」のすぐ東側に、こんなものがありました。

 左側は何らかの石碑です。

 右側は、昔彫刻が載せられていた台座の可能性があります。
 ただしいずれも、正面の銘板は摩耗しており、ヒントになりそうなものは見当たりませんでした。





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